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スタッフプラスエンジニアになるには

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原文(投稿日:2022/06/16)へのリンク

もしあなたが、スタッフプラス(staff-plus)エンジニアになることに興味があるのならば、自分のキャリアを検証する時間を確保して、自分のキャリア目標と熱意についての議論をマネージャと始めよう。自分のスキルを伸ばすには、エンジニアリングコミュニティに関わるのがよいだろう。スタッフプラスエンジニアは、技術関係者をリードして、個々人の能力を越えた物事を成し遂げることによって、他の人々を成長させ、指導することができるのだ。

Blanca Garcia Gil氏は、QCon London 2022QCon Plus May 2022で、有能なスタッフプラスエンジニアになるための行動様式について講演した。

自身がスタッフプラスエンジニアとしてのスキルを築いた方法について、Gil氏は次のように説明している。

この数年間、マネージャと一緒に、自分の短期的および長期的な目標を設定してきました。数人の人たちに相談し、自分の頭の中にイメージを持った上で、その人たちと議論したのです。これが重要なのは、目標や熱意を共有し、自分が何をしたいか、その理由は何か、ということをマネージャに明確に示すことができれば、チャンスを探し、メンタやスポンサと繋がりを持つ機会を探す上で、支援を得られる可能性があるからです。

これは理想的なシナリオであって、いつもマネージャのサポートを受けられる訳ではありませんが、それでも自分のスキルを伸ばすことを諦めることはありません。ただ、別の方法を探す必要がある、というだけなのです。

キャリアを始めた頃の氏は、カンファレンスに参加したり、ミートアップに出席したり、オープンソースプロジェクトにコントリビューションしたり、自身の属する業界の人たちと議論したりすることで、スキルを向上させてきた。もっと努力が必要だと思う時もあったが、氏にとっては非常に価値のあるものであり、エンジニアリングコミュニティとつながりを持つ上でもプラスになった。

技術リーダがすべてにおいて完璧ということはないが、補完的なスキルを持ち、十分に協力し合える人々のグループを自分の周りに築き上げればよい、とGil氏は述べている。ハイパフォーマンスなチームに必要な基本のひとつは、心理的な安全(Googleによる調査結果)である。知らないことを認め、ある程度の弱さを持つことは、人々をリードする上で重要なことなのだ、と氏は言う。

自身の価値観を知ることが、困難な判断をし、それを他の人々に説明する上での指針となるだろう。我々の多くが信じているのとは違い、自分がすでに得意としているスキルを伸ばすことの方が、自分に不足しているものをレベルアップするよりもはるかに簡単(かつ楽しい)なのだ、と述べて、Gil氏は講演を結んだ。

Blanca Garcia Gil氏に、スタッフプラスエンジニアになる方法についてインタビューした。

InfoQ: プリンシパルエンジニアになろうと思った理由は何でしたか?

Blanca Garcia Gil: 私はシニアソフトウェアエンジニアでしたが、もっと向上したいと思っていました。アーキテクチャを設計する中で、初期に決断することの重要性を経験していたので、そのフィードバックと経験を自分の判断に取り入れたかったのです。問題解決やコーディングは楽しかったのですが、当時の私は、自分のチームやBBCにもっと影響を与える方法を見つけようとしていました。これがプリンシパルエンジニアの役割だということは、職務募集の説明を読むまで知りませんでした。それで、その役割を自分でやってみたいと決心したのです。

InfoQ: 講演の中で、スタッフプラスエンジニアは長い時間枠で働く、という話題がありましたが、これはどういうことでしょうか?

Gil: シニアソフトウェアエンジニアとして働く中での私は、ユーザストーリの提供を重視し、チームと一緒にアジャイルプロセス(かんばんを使っています)を進め、優先順位を考えていました。その後、スタッフプラスの役割に進むと、ステークホルダやプロダクトマネージャと優先順位を議論したり、チームのOKR(Objective and Key Results)を設定することに時間を費やすようになりました。この優先順位を、四半期単位で進めていくのです。チームをリードしていく上で、私自身が手を動かすことはほとんどなく、おもに企画書やインフラストラクチャ、議論促進のレビューをしています。他のグループとのコミュニケーションに時間を割くことも多くなりました。自分たちの行っていることを公開するためと、BBCのもっと広範な状況を理解するためです。

長い時間枠で活動する、という話題に戻りましょう。プリンシパルエンジニアになる前の私は、丸1日を要する機能もありましたが、成果物をかなり早く納めることができていました。しかしながら、リードする立場になると、成果を目にできるのが半年、あるいはもっと先になる場合があります。そのため、半年先の優先順位についての議論に参加したり、あるいは優先順位を論じる前に具体化が必要な大きな問題であれば、もっと先を見据えた議論にも加わるようになりました。

InfoQ: スタッフプラスの役割に進みたいと考えているエンジニアに対して、何かアドバイスはありますか?

Gil: 自分の価値観はどこにあるのか、得意なものは何か、不得意なものは何かを知る、ということから始めるとよいと思います。自分をよく知るということは、自分が何に努力するべきなのか、どの分野は他の人たちに委譲したり、チームを作ったりすればよいのか、ということを理解する上で、とてもよい方法なのです。

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