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Googleは最新のC2DマシンタイプとN2Dマシンタイプでコンフィデンシャルコンピューティングを提供

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原文(投稿日:2022/06/06)へのリンク

最新のAMD EPYCテクノロジーを採用するために、汎用(N2D)仮想マシンとコンピューティング最適化(C2D)仮想マシンをアップグレードしてから数か月後の現在、Googleはこれらのマシンタイプ上でのコンフィデンシャルコンピューティングをプレビュー版として利用できるようにした。

ほぼ2年前にリリースされたコンフィデンシャルコンピューティングは、プライバシーとセキュリティを重視したCloud VMに対するGoogleの呼称である。転送中や保存中だけでなく、メモリ内でもデータを暗号化できる。

Google Cloudのコンフィデンシャルコンピューティング製品では、ハードウェアが分離された環境で、使用中のデータをキーで暗号化することで保護します。このキーは、プロセッサによって管理されるため、オペレータは入手できません。

この目的のために、GoogleのコンフィデンシャルコンピューティングはAMD Secure Encrypted Virtualization(SEV)とAMD EPYCプロセッサで利用できる他のセキュリティ技術を活用して、同じ仮想マシンで実行されているゲストとハイパーバイザーを確実に分離する。データがメモリ内で暗号化によって安全であることを保証することについて、他の手法と比較したコンフィデンシャルコンピューティングの利点は、信頼できる実行環境でネイティブx86アプリケーションを実行する簡単な方法を提供することである。これはゲストがこのユースケース用に設計されたオペレーティングシステムを実行していることが前提となる。

これまで、Googleのコンフィデンシャルコンピューティングは第2世代のAMD EPYCプロセッサを搭載したマシンでのみ利用できた。第3世代のEPYCプロセッサを使う最近のマシンでは利用できなかったため、利用できる最新のハードウェアで最大限のプライバシーを必要とする顧客に対してギャップが生じていた。

Googleによると、第3世代のEPYCプロセッサを使うN2Dマシンは、第2世代のプロセッサに比べて平均30%、価格パフォーマンスが向上した。Googleは、コンフィデンシャルコンピューティングマシンの具体的なパフォーマンスの数値を発表していないが、メモリの暗号化が処理パフォーマンスを干渉しないことを保証するために、AMDと密に連携しているとのことである。

前述のように、GoogleはN2DマシンタイプとC2Dマシンタイプでプレビュー版としてコンフィデンシャルコンピューティングを提供している。N2Dは、最大224のvCPUとvCPUあたり8GBのメモリを搭載できる汎用マシンである。一方、C2Dは、コアあたりのパフォーマンスを最大化し、vCPUあたり4GBのメモリを備えた最大112個のvCPUを提供するコンピューティング最適化マシンである。

AMD EPYCプロセッサは、暗号化によりデータプライバシーを保証することを目的としたGoogleの製品だけに使われているわけではない。AzureAWSなどでも活用されている。

関連事項として、Google Project Zeroは最近、AMD EPYCプロセッサSEVに影響を与える多くのセキュリティ問題を開示した。これらの問題はAMDによってすぐに修正された。

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