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Klothoが会話型IaCエディタInfraCopilotをリリース

Klothoは、自然言語処理機能を備えたInfraCopilot(インフラストラクチャー・アズ・コード(IaC)エディタ)を発表した。

ユーザーは、インフラのニーズをInfraCopilotにチャットで伝えることができ、InfraCopilotはこれらのアイデアを低レベルのアーキテクチャに変換する。InfraCopilotの目的は、インフラの設計と管理を簡素化することであり、さまざまなレベルの専門知識を持つ開発者がよりアクセスしやすいように、シンプルなインターフェースを提供することだ。

プロジェクトの中核は、オープンソースのIntelligence Klotho Engineで、他の部分は以下の通りだ。InfraCopilot API/Orchestrator、Intent Parser、Visualization Engine、そしてDiscord Botだ。ユーザーは、InfraCopilotサービスにクエリを転送するDiscord Botと対話する。

大規模言語モデル(LLM)によって抽出されたユーザーの意図は、内容を確認・修正し、JSON構造に変換する修正ツールに送られる。修正されたユーザーの意図は、Klothoエンジンによって検証済みのアーキテクチャに展開される。Klothoエンジンは、VPC、サブネット、セキュリティグループ、IAMポリシーなどの低レベルのコンポーネントをすべて含むマルチレベルのインフラを生成する。最後に、ビジュアライザー・サービスは、ユーザーが要求した内容に基づいて、高レベルのインフラストラクチャ図をユーザーに表示する。生成されたデプロイ可能なIaCは、GitHubに直接同期できる。

image: InfraCopilotのアーキテクチャ

InfraCopilotは、大規模言語モデル(LLM)をユーザーの意図を解釈するためにのみ使用し、IaCテンプレートの生成には使用しない。Klothoエンジンは、決定論的であり、再現性、説明性、信頼性の高いインフラを確保できるため、このタスクを処理する。

InfraCopilotとKlothoは、いずれもKlothoエンジンをベースに、アーキテクチャの推論とInfrastructure-as-Code(IaC)の生成を行うものである。しかし、両者の焦点は相補的だ。Klothoは、コードファーストの静的解析アプローチに重点を置いており、アプリケーションコードからアーキテクチャの洞察を抽出し、IaCを作成する。一方、InfraCopilotは、開発者のコードを避けて、インフラストラクチャとアーキテクチャに焦点を当てる。

image: インフラストラクチャyamlとその表現の例

本稿執筆時点では、サポートするクラウドプラットフォームは、アーリーアクセスのAWSのみとなっている。AzureとGoogle Cloudは今後サポートされる予定だ。

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