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GitLab 16: バリューストリームダッシュボード、リモート開発ワークスペース、AIを活用したコードの提案の機能を追加

GitLabは最近バージョン16を発表し、複数の機能改善を行った。このバージョンにはバリューストリームダッシュボード、ジェネレーティブAIによるコードの提案、リモート開発ワークスペース(ベータ版)によるワークフロー機能などが含まれる。

GitLabのシニアプロダクトマネージャーであるKai Armstrong氏は、ブログの投稿でこのアップデートについてまとめている。GitLab 16はバリューストリームダッシュボードを導入し、バリューストリームのライフサイクルと脆弱性のメトリクスを測定することで、ソフトウェアデリバリーワークフローの継続的な改善を実現した。バリューストリームライフサイクルメトリクスは、バリューストリーム分析を活用し、パッケージの一部として4つのDevOps Research and Assessment(DORA)メトリクスを組み込んでいる。バリューストリームダッシュボードは、カスタマイズ可能なインターフェイスで、トレンド、パターン、デジタルトランスフォーメーション改善の機会を可視化する。

バリューストリームは、プロジェクトマネジメントやウォーターフォールアプローチからプロダクトマネジメントへの考え方の転換とも合致するため、組織内での支持が高まっている。

GitLabの様々な機能の効率性と生産性を高める、ジェネレーティブAIのパワーを活用したAI機能スイートであるGitLab Duoのアップデートが行われた。GitLab Ultimateに含まれるGitLab Duoは、マージリクエストの要約、レビュアーの提案、脆弱性の説明など、ソフトウェア開発のライフサイクルを支援する様々な機能の提供が可能だ。コード・サジェスチョンが改良され、13のプログラミング言語に対応している。現在、Code SuggestionsはGitLab Workflow Extensionを通してVS Codeで使用できる

AIやMLシステムは、組織が新しい機会や製品を発見するのに役立つ。Zorina Alliata氏によれば、シニアソフトウェアマネジャーはAIとMLの基本を理解する必要がある。現在のソフトウェアエンジニアリングチームには、データサイエンティスト、データエンジニア、MLエンジニアのような役割は存在しないかもしれないが、チームのリーダーはこれらのポジションを採用し、育成する準備を整えるべきだと述べた。

その他の様々な機能強化に加え、GitLab 16はクラウド上の一時的な開発環境であるリモート開発ワークスペースのベータ版をリリースした。AMD64アーキテクチャに基づき、各ワークスペースは独自の依存関係、ライブラリ、ツールのセットを備えている。このアップデートは注目を集め、Redditの記事作成者であるomenosdev氏が投稿コメントで「RHEL9にGitLabをデプロイできるようになるのを首を長くして待っている人がいるのは知っています…」と言及した。

Armstrong氏は、GitLabコミュニティがGitLab 16に提供してくれた304の貢献に感謝し、読者にはProduct Kickoff Reviewページで今後のリリースに注目してほしい、と呼びかけた。更新は毎月22日に行われる。この記事を執筆している時点(原文投稿は2023-06-24)では、GitLab 16.1がリリースされている。

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