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マイクロソフト、パブリックプレビューでAzure SQL Databaseの新しい無償提供を発表

原文リンク(2023-10-01)

マイクロソフトは最近、新しいAzure SQL Database無償提供のパブリック・プレビューを発表した。このパブリック・プレビューは、ユーザーに32GBの汎用サーバーレスAzure SQLデータベースと 10万仮想コア秒を毎月無料で提供する。

Azure SQL Databaseは、フルマネージドのリレーショナルクラウドデータベースサービスで、vCoreとDTUの2つの購入モデルがある。 vCoreベースの購入モデルには、ワークロードのアクティビティとは無関係に継続的に特定量のコンピュートリソースを提供するプロビジョンド・コンピュート層と、ワークロードのアクティビティに基づいてコンピュートリソースをオートスケールするサーバーレス・コンピュート層がある。プロビジョンド・コンピュート層には3つのサービス層がある。汎用、ビジネスクリティカル、ハイパースケールだ。無償提供は、一般的なビジネス・ワークロード向けに同社が推奨するGeneral Purposeサービス層に適用される。さらに、このサービス層は、予算に応じた、バランスの取れた、スケーラブルなコンピュートとストレージのオプションを提供する。

この新しい無料サービスは、同社がユーザー向けに提供していた旧サービスに変わるものだ。Azureの無料アカウント1つあたり、10のデータベーストランザクションユニットと250GBのストレージを備えた、S0データベースが1つ提供される。この新しい無償提供は、ユーザーの有効なサブスクリプションに適用され、毎月更新される。ドキュメントの中で、同社は次のように述べている。

この無償提供は、1つのAzureサブスクリプションにつき1つのデータベースで利用可能であり、Azure SQL Databaseを使い始めようとしている新規のAzure顧客や、開発コンセプトの実証のために開発用データベースが必要な既存顧客向けに設計されている。

新しいSQL Database無償提供の概要(出典:Microsoft Dev Blog post)

マイクロソフトのプリンシパルアーキテクトであるBob Ward氏による、新しいSQL Azure Databaseの提供に関するLinkedInの投稿に対して、Bedrock DataのデータプラットフォームエンジニアであるJames Reeves氏は次のようにコメントしている。

これによって、データ分析リソースグループを1時間以内に構成する方法をデモする際の最後のハードルが取り除かれた。以前は、データが取り込まれる前であっても、保存時にコストが発生するのはDBだけだった!

さらに、SAPのシニアSQLサーバーDBA兼データエンジニアコンサルタントの Felipe Schneider氏は次のようにコメントしている。

そろそろ時間だ。テストや個人的なプロジェクトのために無料利用枠があるのは素晴らしいことだ。

一方、マイクロソフトのAzure Dataのプリンシパル・プロダクト・マネージャーであるNils Pohlmann氏は、開発者向けブログの投稿で、この新しい無償提供のシナリオを次のように説明している。

  • SQLをバックエンドデータベースとして使用する新しいアプリやウェブサイトを開発する。
  • SQLを学習したり、実習やチュートリアルでスキルを向上させたりする。
  • テストや実験を目的として、既存のAzureサブスクリプションに別のデータベースを追加する。
  • オンプレミスまたは他のクラウドプロバイダーからAzureへのアプリの再構築時に利用する。

最後に、同社はデータベースサービスAzure Cosmos DB free tierの無料版も提供している。

現在、この新サービスは米国東部、米国西部中部、英国南部のAzureリージョンで利用可能で、毎週リージョンが追加される。このサービスの詳細については、ドキュメントFAQを参照されたい。

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