Google LabsはOpal、ユーザーが自然言語記述とビジュアルワークフローエディタを通じてAI駆動ミニアプリケーションを作成できる実験的なノーコードツールを発表した。現在パブリックベータ版でアメリカ合衆国でのみ利用可能、Opalはプログラミングスキル不要でAIアプリケーション構築プロセスをシンプル化することを目的としている。
ユーザーは平易な言葉でアプリケーションの望ましい機能を記述することから始める。Opalはこれらの記述を特定のタスクや操作を表す各ステップが相互接続された、視覚的なワークフローに変換する。これらのステップにはユーザー入力、AIモデル呼び出しおよび出力が含まれる。ビジュアルエディタはユーザーが各ステップを表示および修正できるようにし、コードを書くことなくアプリケーションロジックを制御できるようにする。
このプラットフォームは2つのインタラクションモード、会話モードと視覚モードをサポートしている。会話モードではユーザーは自然言語で変更を記述し続けることができ、Opalはそれに応じてワークフローを更新する。ビジュアルモードではユーザーはドラッグアンドドロップインターフェースを使いながらステップを追加、削除、調整することによって、ワークフローを直接操作できる。
アプリケーションが開発されると、Opalは他のユーザーが自分のGoogleアカウントでミニアプリにアクセスし、使用できる共有リンクを提供する。この機能はユーザー間のコラボレーションとテストを促進する。また、Opalには、ユーザーがそのまま使用するか、特定のニーズに合わせてカスタマイズできるスターターテンプレートのギャラリーも含まれている。
開発者たちはOpalの機能がマイクロソフトの最近の提供物、例えばPower PlatformやCopilot Studioとどのように比較されるかに興味を持っており、ノーコードAIアプリ開発ツールの競争環境を示唆している。AI開発者 Karim Chaanine氏は注記する:
マイクロソフトの最近の動きに対する興味深いポジショニングです。Opalは自然言語アプリ構築とGeminiモデルを基盤としたGoogleのPower Platform + Copilot Studioへの回答のように感じます。
その一方でVCのNabeel Hyatt氏はコメントした:
AIアプリ・ワークフロービルダーカテゴリにおける興味深い実験です。たとえ私が生涯ノードベースの図表を見たくないと思っていても。
OpalはAIアイデアとワークフローのプロトタイピングを加速し、ユーザーの概念実証実験を可能にし、生産性向上のためのカスタムAIアプリケーションを構築できるようにすることを目指している。実験的な製品として、より広範なリリース前にツールをリファインし改善するためにGoogle Labsはユーザーからのフィードバックを求めている。