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Hugging FaceがReachy Miniロボットをローンチ、人間-ロボットインタラクション向け

原文リンク(2025-06-15)

Hugging FaceはReachy Miniロボットを発表、現在注文可能だ。AI開発者、研究者、そして愛好家向けに設計されており、このロボットは人間-ロボットインタラクションやAIアプリケーションの実験を行うためのエキサイティングな機会を提供する。

Reachy Miniはコンパクトで、実測で高さ11インチ、重さ3.3ポンドである。ユーザーが自分で組み立てるキットとして提供されており、ロボットのメカニズムを深く理解することができる。このロボットはモーター駆動の頭部と胴体の回転、感情表現のためのアニメーションアンテナ、そしてカメラ、マイク、スピーカーを含むマルチモーダルセンサーが搭載されている。これらの機能によりAI駆動のオーディオ-ビジュアルインタラクションが可能となり、Reachy Miniを幅広いAI開発や研究タスクに適したものにしている。

Reachy MiniはPythonで完全にプログラム可能であり、将来的にはJavaScriptやScratchのサポートも予定されている。Hugging Face Hubと統合されており、170万以上のAIモデルと40万以上のデータセットにアクセスできるようになっている。この統合によりユーザーはロボット上でカスタムAIアプリケーションを構築、テスト、デプロイすることができ、AI開発のための汎用ツールとなっている。

Reachy Miniの両バージョンはそれぞれ異なる機能を提供し、ワイヤレス版はオンボードコンピューティング、ワイヤレス接続、バッテリーを備えている一方、ライト版は外部コンピューティングソースが必要だ。どちらのバージョンも、Reachy Miniはアクセシビリティと使いやすさを考慮して設計され、AI愛好家、学生、研究者など、あらゆるスキルレベルのユーザーに最適なものになっている。

Hugging Faceの「Reachy Mini」に対するアプローチは、同社のオープンソース技術へのコミットメントと一致している。このロボットのハードウェア、ソフトウェア、シミュレーション環境はすべてオープンソースであり、ユーザーは自分自身でロボットの動作を拡張、修正、共有が可能だ。このコミュニティ主導のアプローチは、イノベーションとコラボレーションを促進し、ユーザーがロボットの動作や機能のライブラリに貢献することを奨励している。

コミュニティからのフィードバックは価格の手頃さ、オープンソースの性質、AIとロボット開発の可能性にフォーカスした熱意、好奇心、建設的な批評を反映している。

システム設計およびAIアーキテクトのMarcel Butucea氏はコメントした:

Reachy MiniロボットはDIYキットとして出荷され、同社のAIモデルハブと統合されています!このオープンソースのアプローチはロボット版Linuxのように、ロボット開発を民主化するのでは?

その一方でHugging Face CEO Clement Delangue氏は投稿した:

LerobotとHugging Faceの統合のおかげで、誰もがあらゆる種類のアプリを構築できるようになります。

Reachy Mini Liteは2025年夏終盤に出荷開始予定であり、ワイヤレス版はその年内に段階的にバッチ出荷予定だ。Hugging Faceはフィードバックを収集して継続的にプロダクトを改善するために、ユーザーにロボットを速やかに届けることにフォーカスしている。

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