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エンタープライズSOAの基礎としてJaBoWSを使うことを避けねばならない

Nick Malik氏(source)は、JaBoWS (Just a Bunch of Web Services)がエンタープライズSOAの敵(source)であると断言している。

Nick氏は自身のブログの以前のポストで、あなたのSOAがJaBoWSである(source)かどうかを、最初に尋ねている。Nick氏は、JaBoWSに関して、エンタープライズSOAの一般的なアプローチとゴールから議論を始めるべきであり、テクノロジーから始めるべきでないと考えている。

私は、サービスが保証されているかとか、可用性はどうかとか、組み立ては可能かとかいうテクノロジーの観点できいてはいません。ビジネスの観点からきいているのです。別の言い方をすれば、企業がSOAによって柔軟性を達成することを望むとき、利用できるサービスは、そのゴールに到達するための正しい処理エンドポイントになっているでしょうか?

Nick氏によれば、SOAが、どのくらい優れているかを評価することは、実は企業戦略の中に含まれる競争機会をモデル化することや、SOAが、競争を優位に運ぶための計画的な、また可能な手だてに反応できるかどうか見ることを意味している。ビジネスとIT間の調整が、SOAの主題である。

SOAはある環境、特に我々のような環境で、コストの削減をもたらす。しかし、その最も大きな価値は、ビジネスに迅速かつ経済的に競争機会に対処する能力を加えることができた時にもたらされる。速度は重要です。コストは重要です。優れたSOAは、その約束を果たすために構築されるのです。

Nick氏は、従来型のITは「めったに変わらなかったプロセス」に対しては良い仕事をしてきたが、それは、頻繁にそうなるかもしれないし、そうならないかもしれないと指摘している。「SOAスイートスポット」は、頻繁に起るだけではなく、頻繁に変わるプロセスにある。

Nick氏は最近のポストで、JaBoWSが、単にSOAを取り違えた出来の悪いアーキテクチャ・チームが主導する悪い習慣だというわけではないと断言している。

JaBOWSは、価値をつぶしてしまう行き止まりです。トップダウン・アプローチで使えないサービスを作ってしまうのも、ボトムアップのアプローチで、重複したり、下手に調整された大量のサービスをつくってしまうのも両方とも問題です。JaBOWSは、多くの会社がSOAの名前で引き受けたコストも時間もかかる価値のない行事です。

さらに悪いことに、Nick Malik氏によると、JaBoWSは全SOAコミュニティに対する脅威をもたらしている。

どこかの会社が一社でも、価値が無いことで自分たちのSOAイニシアティブをつぶしてしまえば、我々全員が負けてしまう。SOAコミュニティの我々全員が、誇大広告を買った各々の会社の成功のためにつぎ込まれてしまう。

最後に、Nick氏は、コミュニティに呼びかけて、JaBOWSについて書き、JaBOWSについて話し、そして効果的にJaBOWSを避ける方法についての経験を共有することを始めるように依頼し、JaBoWSに対する単純な対処を決めることで話を終えている。

それは、ツールの問題ではありません。それは、プロセスと人の問題です。

ツール+既存のプロセス=JaBOWです。そして、それはとんでもなく悪いことなのです。

Nick Malik氏のポストは、Anne Thomas Manes氏(source)によるSOAサクセス・ストーリー(source)の検索結果と一致している。Anne氏は、すべての美しい技術主導のアーキテクチャ、ツール、製品は、いずれも、この基盤がどのようにビジネス上の価値を生むかを示さねばならない状況にあることを指摘している。

Scott Wilson氏(source)は、Malikの話は、何が悪いか、何が必然的にJaBoWsにしてしまうのかをあまりに単純化しすぎている(source)と考えている。

まるで、Malikが当然のように非難している多くのツールが引き起こす問題の一部は、ツールがまさにそうしようとしていることであると感じています。しかし、私はエンタープライズSOA実装で問題の多くを引き起こすのはそれらの制限的で押しつけの定義であると思います。その代わりに、私はITILについて感じるのと同じ事をSOAについても感じています。それは、あらゆる例に役立つある柔軟性を必要とする概念です。なんであるかよくわからないものに印象的で制限的な印をつけることは、所定の組織内では多くの意味を持ちます。しかし、それが概念全体として良いアイデアであるかどうかはわかりません。

Mike Kavis氏(source)は、BPM(source)がどんなSOAイニシアティブにも主なドライバーとして機能すると唱えている。

SOAと共にある問題は、SOAそのものではありません。人々は、SOAそのものはもちろんのこと、重要なビジネス・ドライバーに彼らのイニシアティブを合わせることの重要性を理解しなければなりません。BPMは、ビジネススポンサーを参画させることができるキラーアプリケーションです。そして、最後に、あなたはうまくやるために、チェンジ・マネジメントに焦点を合わせた強いリーダーシップを必要とします。

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原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/jabows-enemy-of-soa

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