InfoQ

News

AmazonのEC2がアップグレードして永続ストレージが利用可能に

作者 Dionysios Synodinos , 翻訳者 金森 諭 投稿日 2008年4月29日 午後6時3分

コミュニティ
Architecture
トピック
仮想化,
データアクセス,
クラウドコンピューティング
タグ
EC2,
Amazon

Amazon のHadware as a Service(HaaS)であるElastic Computer Cloud(EC2)が永続ストレージを機能リストに追加しようとしている。AmazonのCTOであるWerner Bogels氏はEC2のインスタンスにストレージボリュームがどのように加えられ(source)、どのようにエラーやデータの一貫性を扱うかを説明している。またAmazonのストレージサービスであるS3にスナップショットをバックアップする方法についても述べている。

InfoQにはEC2の裏側にあるテクノロジとメリットについて書いたいくつかの(source)l記事(source)がある(source)

ケンブリッジ大学のXen仮想技術(source)をベースにしたAmazonのElastic Computer Clour(source)(EC2) は、ユーザが必要とする時にLinuxサーバのインスタンスを作り起動し終了することができるコンピューティングサービスです。各仮想マシンのインスタンスは起動時にDHCPでIPアドレスを割り当てられる仮想的なプライベートサーバとなります。仮想マシンのイメージはAmazonでAmazon Machine Images(AMIs)と呼ばれ、VMwareのアプリケーションと同様にアーカイブや移動が可能です。そのためディベロッパはソフトウェアの入ったイメージのインスタンスをセットアップするだけでよく、またこれを多くの仮想サーバにを短時間でデプロイすることが可能です。

これまでEC2を採用する妨げとなっていた主な理由は永続ストレージがないことだった。しかしこのことはAmazonに認知されるとことなり、そのCTOであるWerner Vogels氏がブログで書いたようにEC2の機能に追加されることになった(現時点ではまだアーリーアクセス)。

みなさんにAmazon EC2の新機能をご紹介したいと思います。それは永続化可能なローカルストレージです。これはEC2の顧客からのリクエストで上位にあったものです。今月はAvailability ZonesとElastic IP Addressの機能が先にリリースされていますが、これらと一緒に機能することでEC2は高度にスケーラブルで信頼性のあるアプリケーションを構築するのに理想的な環境となると確信しています。 

Amazon EC2の永続ストレージは、EC2インスタンスに素のブロックデバイスとしてマウントするストレージボリュームの形で提供されます。基本的にはフォーマットされていないハードディスクのような感じです。ボリュームを最初にマウントした時のフォーマットではお好きなファイルシステムでフォーマットできますし、その後に高性能データベースエンジンなどのアプリケーションを置けば直接それらを使用することが可能になります。

氏はユーザがストレージボリュームのスナップショットを取ってS3に保存することも可能になると説明している。

・・・私たちはスナップショットの機能を取り入れました。ユーザはボリュームのスナップショットを作りAmazon S3に格納するようにEC2を動かすことができます。この機能はバックアップやストレージのロールバックに使えますし、また(ネットワークに存在する)ボリュームの再構成のために使うこともできます。.

Amazon Web Services(AWS)を使ったクラウドコンピューティングのサーバ設置のプラットフォームを提供しているRightScale社のThorsten von Eicken氏は、ブログで今回の新機能のアーリーアクセス体験を記している(source)

ストレージボリュームとクールなスナップショット機能が加わったことでこれ(クラウドコンピューティングはスケールや価格の面で自前のデータセンタを上回るだけでなく、機能の面でも優れるようになるということ)が事実であると証明されました。クラウドコンピューティングを使用すれば、自分たちでマシンを設置するよりもずっと強力なコンピューティングの馬力と柔軟性をワンタッチで手に入れることができるようになります。これはアジャイルソフトウェア開発のようなものです。もしインターネット/ウェブのサービス競争を生き抜こうとするならクラウドコンピューティングを用いるべきです。そうでなければ競合相手の方がより速くより速くより安くサービスを提供可能になり、あなたはその後塵の中に取り残されることになるでしょう。

AmazonのJeff Barr氏は永続化機能についてもう少し技術的な詳細を述べていて(source)、またストレージを必要に応じて確保できることを強調している。

私は土曜日にこの新機能の検証を行ってみました。そしてほんの数分のうちに512GBのボリュームのペアを作り、それらをEC2インスタンスにアタッチして、mkfs(source)でフォーマットし、マウントすることができました。さらにアンマウントしデタッチして最後に削除することまでできたのです。

おそらく私には偏見があると思うのですが、要求ベースで大きなストレージを用意できるこの性能はかなりクールなものです。

AmazonのEC2チームのMattという人もこの新機能について語っている(source)

ユーザは1GBから1TBのボリュームを複数作ることができ、複数のボリュームを一つのインスタンスにアタッチすることができます。ボリュームはEC2で高スループットを出し低ラテンシアクセスできるように設計されていて、実行中のEC2インスタンスにアタッチすることができ、アタッチされたボリュームは EC2インスタンスからデバイスとして認識されます。この機能はリレーショナルデータベースからAmazon EC2を使ったHadoopクラスタを構成するための分散ファイルシステムに至るまで、全てのこともより簡単にできるようにします。また永続ストレージのリリースに合わせて、Amazon EC2に永続ストレージをサポートする新しいAPIが追加されます。これにはボリュームを管理するための呼び出し(CreateVolume、 DeleteVolume)、ボリュームをインスタンスにマウントする呼び出し(AttachVolume、DetachVolume)、そしてスナップショットをAmazon S3に保存する呼び出し(CreateSnapshot、DeleteSnapshot)が含まれます。

Amazonはこの新機能が既に一部の顧客によってプライベートで使用されていて、公開は今年遅くになるだろうと発表している。infoq.com/jp/amazonでは他の情報を読むことができる。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/04/amazon-storage

ブックマーク
digg+,
reddit+,
del.icio.us+,
dzone+,
slashdot+
Hatena

特集コンテンツ一覧

Flex 4の新機能トップ10

今週(2009年6月1日)AdobeはFlex 4の正式な初ベータ版をリリースしました。Flex 4はGumbo(オクラ)というコードネームで開発されています。今回のリリースには大きな変更が多数含まれています。このRIAフレームワークの最新バージョンにおいて変更された事柄についての概要を以下のリストで見ていきましょう。

Domain Driven Design(ドメイン駆動設計) Quickly 日本語版

ビジネス領域の深い理解を反映したドメインモデルを設計するための、ヴィジョンとアプローチです。この本は、Eric Evans氏の「Domain Driven Design」の主要点を短く読みやすく要約しました。

JavaプログラマがFlexとBlazeDSを学んだ方がいい13の理由

この記事ではJavaプログラマがなぜFlexとBlazeDSを学ぶべきなのかについて13の理由を述べています。なぜ高度にインタラクティブなWeb サイトからJavaで開発されたバックエンドをもつエンタープライズ・アプリケーションまでを含む、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)の開発にFlexとBlazeDSの組み合わせが最適な選択肢となるのかについて述べています。

仮想パネル: バックログは重要な成果物とプラクティスか、それとも無駄か?

Mary Poppendieck氏、Ron Jeffries氏、Jeff Patton氏、David West氏、Steve Freeman氏、Jason Yip氏が、バックログに関する彼らの意見とアジャイルチームを成功させるために必要な事を語った。

Perf4Jを使ったパフォーマンス解析とモニタリング

この記事ではAlex Devine氏が、Java開発者がPerf4Jをどのように利用できるかと、タイミングステートメントにコードを追加し、ロギング、結果の解析とモニタリングを行うオープンソースツールセットの説明をします。

複雑な外部DSLを開発する

本稿では、Vaughn Vernon氏が内部DSLと外部DSLの違いを説明し、複雑な外部DSLを開発する際のステップを示します。

J2EEアプリケーションにおけるAOPを使ったフェッチ戦略の実装

この記事では低レベルのサービス・レイヤやリポジトリ・レイヤを肥大化させることなく、フェッチング・ストラテジによってモジュール化された方法でバックエンドにあるシステムからデータを取得する処理を最適化する方法について説明します。

実証済みのアイデアの融合: S#arp Architectureの裏側

この記事では、Web開発における多数の成熟傾向と、クライアントに価値を提供することに対するそれらのメリット、およびS#arp Architecture(最善の手法と技術を活用しようとするASP.NET MVCをベースとしたフレームワーク)内でのそれらの使用について取り上げます。