InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

循環的複雑度に関する再確認

作者 Gavin Terrill , 翻訳者 編集部 投稿日 2008年4月3日

セクション
プロセス/プラクティス,
デベロップメント,
設計/アーキテクチャ
トピック
コード分析 ,
Architecture ,
Delivering Quality
タグ
Code Coverage

循環的複雑度(ブログ・英語)とは、ソフトウェア測定法であり、指定されたコードの複雑度を測るのに使われる。コードから実行経路数を数える。たとえば、分岐を含まない コードのブロックの複雑度が1だとする。if文を追加すると2つの経路が生じ、一方はif文での条件が真となる場合の経路で、もう一方はそれが偽となる場合の経路である。

ソフトウェアデベロッパは可読性を高めるよう、複雑度の小さいコードをビルドし、維持するよう取り組んでいる。しかしながら、近ごろメトリクスダッシュボードプロバイダであるEnerjy(source)が研究結果を発表したことで、その理論に疑問が投げかけられている。Enerjyは、数万にもおよぶソースファイルを 分析(ブログ・英語)し、循環的複雑度(CC)に対して問題の相互関係を示した。

研究結果では、CCが11のファイルがエラーが潜在している可能性が最も低いことを示している(28%)。CCが38のファイルは50%の確率でエラーが潜在している。CCが74以上のファイルでエラーが潜在しているは、98%以上であると決定付けられた。

SDTimesのAndrew Binstock氏(source)が興味深い見解を示した。

Enerjyが発見したのは、CCNが1から25のルーチンは、CCNが大きくなるとエラーになる可能性が高くなるという予想される結果にはならないこと である。もっと正確に言うならば、CCNが1から11までについては、CCNが大きくなればなるほど、バグの可能性は低くなるということである。CCNが 25に到達してはじめて、CCNが1のルーチンのエラーの可能性までエラーの可能性が上昇した。

Enerjyによる研究結果によって、CCの数え方に関して多少の混乱が生じた。Keith Braithwaite氏(source)は、Enerjyの研究ではメソッドレベルではなく、ファイルレベルでCCを数えている、と指摘した。Christopher Beck氏(サイト・英語)は、The Quality of TDD(source)に同意を示したコメントを以下のように残している。

それは、CCではない (上にCCと呼ぶべきではない)。どちらかといえば、それはクラスのCCを数えるWWC(Weighted Methods per Class)と呼ばれる別のメトリクスに近い。

CCの計算に対するEnerjyのアプローチはともかく、明確になったことがある。それは、CCが74以上になると、かなりの確率でバグが出るということである。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/cyclomaticcomplexity

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。