InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

LGPLからGPLv3への議論を呼んだ変更を受け、ExtJSのライセンスは発展し続けている

作者 Nick Laiacona , 翻訳者 沼田 暁子 投稿日 2008年5月7日

セクション
運用/インフラ,
デベロップメント,
エンタープライズ・アーキテクチャ
トピック
Java ,
Webフレームワーク ,
ライセンス
タグ
AJAX

よく用いられるJavascriptライブラリ、ExtJS(サイト・英語)のリード開発者であるJack Slocum氏は、ExtJSの2.1以降を使用して開発されたオープンソースソフトウェアのために、コミュニティで2つの新しい除外規定を作ろうとしていることについて先日公表した。この動きは、最近行われたExt JSのライセンスモデル変更をめぐる、フラストレーションや混乱への迅速な対応として生じたものである。コミュニティで開発されたExt JSの拡張機能を対象とするものが、こうした除外規定の最初のものになるだろう。

私たちにとっての初めの一歩は、Open Source License Exception for Extensions(オープンソースライセンスの拡張機能のための除外規定)です。これは現在ドラフトの状態で、最終決定する前に、コミュニティからの意見を求めているところです。

この除外規定の設定趣旨は、拡張機能やランゲージパック、テーマ、そして様々なオープンソースライセンス下にあるExtライブラリのためのオープンソースの開発者ツールキットやフレームワークに、もっと自由なライセンスを許すことです。

Jack Slocum氏はExt JSブログ(source)で、2つめの除外規定の計画について説明を続けている。この除外規定では、Ext JS APIを利用するフリーソフトウェアとオープンソースソフトウェア(FLOSS)(source)プロジェクトが対象となるだろう。

拡張機能の除外規定が完成したら、次の段階は、MySQL AB社が作成したものと同じような、Ext JSとExt GWTを使用するためのFLOSS除外規定のドラフトを作成することでしょう。

http://www.mysql.com/about/legal/licensing/foss-exception.html (英語)

この除外規定は、Ext JSを使用するオープンソースアプリケーションのためのものになるでしょう。拡張機能の除外規定には無い、多少の別個の追加的な許諾(例:「ビルド」はかまわない)が与えられると思いますが、拡張機能やツールキットには適用できないでしょう。なぜなら、それは拡張機能の除外規定が対象としているものだからです。

Ext JSのライセンスをめぐる最初の議論(source)は、Ext JS 2.1が先頃リリースされたことに端を発する。このリリースにおいてプロジェクトは、条件の緩和されたGNU劣等一般公衆利用許諾契約書(LGPL)のライセンスからGNU一般公衆利用許諾契約書 v3(GPL v3)(source)へと変更した。

バージョン2.1までは、Extは独自のライセンスである「Ext License」の下でリリースされていました。このライセンスはLGPLのライセンス規約の下で(一定の条件が満たされた場合に)利用を許諾していました。2.1より前のExtとともに配布されるCSSや画像(「資産」)にはそれぞれのライセンスがあり、そもそもオープンソースと矛盾するものでした。私達は、オープンソースコミュニティの何人かの著名なメンバーから、私達のライセンスがオープンソースプロジェクトにとって使いづらいものであるという、たくさんの否定的な意見を受け取りました。ある人たちはExtは全くオープンソースではないとさえ言いました。なぜならこれらのライセンスは、標準的なオープンソースのライセンスで提供されている自由を提供していなかったからです。私達は当初からオープンソースの会社ですので、こうした意見や懸念は致命的なものであり、この問題を解決するために努力しなければならないと感じたのです。

この初めの動きはプロジェクトの立場がオープンソースプロジェクトであることを明確にしたが、GPLに基づくライセンスを利用していない(あるいは利用できない)というプロジェクトの懸念を晴らしはしなかった。LGPLライセンス下で製品を無料で利用している、GPLライセンスが重荷となっているクローズドソースのプロジェクトからも、否定的な反響があった。今週初めに、この状況はOpenExt(サイト・英語)の形でプロジェクトの分岐を引き起こした。Ext JSのライセンスがこの分岐を許すのかどうかについて疑問がある。

既存の2.0版の分岐はLGPLの適用方法のために合法的ではない、とExtは主張しています。これは間違っていそうです。もし正しいとすれば、LGPLの名前の利用は極めて誤解を招くおそれのあるものだったのです。

現在のExt JSのライセンスの状態は、プロジェクトのライセンスに関するFAQ(source)に細かく示されている。Ext JS Open Source License Exception for Extensions(Ext JSオープンソースライセンスの拡張機能のための除外規定)のドラフトは、こちら(source)から入手可能である。

原文はこちらです:     http://www.infoq.com/news/2008/05/extjs-licensing

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。