InfoQ

News

xSocketはNIOを複雑化しないことを目指している

作者 Craig Wickesser, 翻訳者 沼田 暁子 投稿日 2008年5月6日 午後6時22分

コミュニティ
Java
トピック
リリース
タグ
Java SE

Gregor Roth氏は先頃、xSocket 2.0(サイト・英語)をリリースした。xSocket 2.0はNIOベースのJavaライブラリで、高性能で拡張性のあるネットワークアプリケーションを構築するためのものである。InfoQはGregor 氏にインタビューする機会があり、xSocketの歴史(source)や最新のリリース、ライブラリの今後の計画について話を聞いた。

InfoQ: xSocketにはどのような歴史がありますか?

Gregor Roth: xSocketの初期バージョンは、高性能のSMTPサーバ評価プロジェクトから派生したものです。共通の、NIO関連のネットワークのプログラムが xSocketとして再実装されました。2006年7月に、xSocket (V0.8)の最初の一般向けバージョンをリリースしています。xSocket 1.0では、APIが全面的に設計し直されました。xSocket のより最近のバージョン(V1.1と1.2)ではAPIが拡張され、新しいメソッドやクラス、機能性が追加されています。

InfoQ: 2.0における主要な新機能、あるいはバグフィックスは何ですか?

GR: 小さな変更としては、名前を変更したり非推奨のものを削除していますが、xSocket v2.0の主要なAPIはxSocket V1.2のAPIと同じです。最も重要な変更点は、新しい拡張モジュールと内部コンポーネントの再実装です。

xSocket V2.0の主要な成果

  • [API] 非推奨のものの削除や小さな変更によるAPIの整理。
  • [API] 新しい実行のアノテーションのサポート。新しい実行のアノテーションに基づき、ネットワーク・ハンドラのコールバック・メソッドがシングルスレッドで実行されなければならないのか、あるいはマルチスレッド方式なのかを、ユーザが定義することができる。
  • [配備] OSGiに準拠したxSocketのバイナリ。
  • [モニタリング] JMXモニタリングの改善。
  • [性能] xSocketの低レベルのコードを再実装したことによる、大きな性能の改善。
  • [SSL] SSLサポートの再実装。
  • [リソース] ソケットのSelectionKeyをSelectorへと自動的にデタッチ・再アタッチすることによる、読み込みの中断・再開サポートの改善。これにより、リソースの要件が緩和された。
新しい拡張モジュール(Early Access版)
  • 多重化されたxSocket。1つの物理TCPコネクション上でいくつかの論理コネクションを通すことをサポートしている。
  • xSocket- http。同期・非同期のHTTPクライアント・サーバのコンポーネント作成をサポートしている。xSocket–httpには HttpClientが含まれており、非同期のストリーミングAPIを提供することで、HTTPプロキシやCOMETサーバ・アプリケーション等のイベントベースのHTTPネットワークコンポーネントの作成に役立っている。

InfoQ: xSocketの今後の計画にはどのようなものがありますか?

GR: Socket 2.xでは次のようなことを考えています。

  • 性能のさらなる最適化(NIOレベルのファイルのストリーミングの改善、…)
  • [xSocket-http] COMETサポートの改善(Bayeuxプロトコルのサポート、…)

xSocket の次のメジャー・バージョン(V3.0)では、NIO.2の機能(NIO.2はJSE 1.7(サイト・英語)の一部となる予定)を利用するでしょう。

InfoQ: Grizzly(サイト・英語)が行ったように、JBoss(サイト・英語), やGlassfish(サイト・英語), 等と統合する計画はありますか?

GR: 今のところ、特に統合は計画されていません。

xSocketに関する質問やGregor氏に意見を送りたい場合は、gregor DOT roth AT googlemail DOT com宛てのメールで連絡をとることができる。また、JavaWorldに掲載されている記事Asynchronous HTTP and Comet Architectures(非同期HTTPとCometアーキテクチャ(サイト・英語))で、xSocketの使い方に関するさらなる情報を得ることができる。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/04/xsocket_2.0

ブックマーク
digg+,
reddit+,
del.icio.us+,
dzone+,
Hatena

No comments

返信

ジャンル別一覧

BlazeDSとAMFでWebとデスクトップのアプリケーションを構築する

現在のRIAアーキテクチャにおいて、クライアント/サーバーの通信は重要な位置を占めています。本稿では、James WardとShashank TiwariがアドビによるオープンソースのBlazeDSメッセージングサーバーの世界へ飛び込みます。

業務ソフトに手を加えずに暗号化を実現する~秘文の挑戦~

hibun

ウィルス対策ソフトや情報漏えい防止用のソフトは、いわば影の存在です。ユーザの操作性やGUIを工夫する以上に、いかに目立たない存在となるかにその技術を注ぎ込んでいます。ここでは日立ソフトが開発した「秘文」の事例を紹介します。

Google Chartとgchartrbの紹介

Google Chartは、チャートを作成するためのWebサービスです。本稿では、Google Chartのインターフェースと、Rubyコードから簡単にチャートを生成することができるgchartrbライブラリの説明をします。

SOAを超えて: 動的な業務アプリケーションのための新しいエンタープライズアーキテクチャフレームワーク

全二回からなるこの記事では、ダイナミックビジネスアプリケーション(Dynamic Business Applications:DBAs)の開発についての全体的な眺望を、アーキテクチャと方法論の観点から見ていくことになります。我々のゴールは、「ビジネスの変化や、その他に必要とされる変更に対して、いかにして容易に適応できるアプリケーションを構築していくか」を導きだすことです。

ESB接続形態のオルタナティブ

本稿では、Adrien Louis氏がESBベースのSOAに対する2つの接続形態についての賛否について説明しています。その2つとは、会社での単一のESB対「部門毎」に相互接続するESBによるシステムです。

AjaxプログラマのためのJavaOne2008 -GrizzlyでComet!-

誕生から2年を経てCometは「何が出来るのか」という議論から、「いかに実現するか」という議論に関心が移ってきたように見えます。そこで本稿では同じくJavaOneで数多く取り上げられたNetBeans 6.1とGlassFish v3を使いながら、サンプルを交えてCometを解説していく事にします。

SharePoint Webサービスを始めましょう

この記事では、WSS3とMOSS 2007に難しい設定など一切せず、すぐに利用可能なWebサービスと、Javaと.NETからそのWebサービスを消費する方法に目を向けます。

レトロスペクティブのプライムディレクティブに対する問い

この記事の始まりは、知的で思慮深い人たちの魅力的なグループが食事会を終えて話をしているところです。話はレトロスペクティブ(振り返り)プロセスの要であるプライムディレクティブ(最初の指示)に及んでいます。