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こんにちのナリッジワーカーにとって、UIパラダイムはドキュメント指向よりストリーム指向がよいか?

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近ごろユーザインターフェイスへの主流のアプローチが、「ドキュメントオーサリングの考えを中心に構築されたこんにちの一般的なパラダイムは[…]」多く の人びとのコンピュータ使用目的に適していない(リンク)、と主張するBryce Harrington氏によって疑問視されている。実際、ナレッジワーカーが従来のドキュメントよりも情報のストリームをより多く処理していることを述べ ている。

今本当にやらなくてはならないことは、ストリーム管理です。そして、このことは大勢の人びとに当てはまることだと思います。ドキュメントを書くことは扱い ませんが、ドキュメントに変更を加えることは扱います。コメントを加えます。パッチを置きます。状態を調整します。ごくたまに完全に新しいものを作成する 場合がありますが、その場合でも結局は、時間をかけて作成したストリームの修正として作業することになります(そして、たいていストリームの修正をする人 数人と協力して作業します)。

Harrington氏はこれに関して、今日のインターフェイスによって提供される多くのツールが 不適切であると主張する一方、ユーザがすべてのストリームを操作するのに役立つツールではない。実際にストリームを処理するのはcronで、それはテクニ カルではない人は理解できない退屈で古いサーバツールである。これを是正するため、Harrington氏は基礎を成すパラダイムのUIの修正を唱えてい る。

われわれのデスクトップUIの目的が、作業を簡単でさらに効率的にすることであるので、わたしのように、こんにちのナリッジワーカーがドキュメント指向よ りストリーム指向であるならば、UI設計を再検討してそれを最適化し、ストリーム管理をより簡単で、効率的にすべき理由にならないだろうか?どのようにし てそのような最適化が実行されるのか?そうしたUIの外観はどのようなものか?どのようなツールキットが必要とされるか?

この考えはそれほど新しくはないという多くの指摘があったけれど、この記事の投稿は著者のブログ(リンク)やreddit(リンク)上で多くの反響を呼び起こした。90年代半 ばYale大学が先導していたLifestreamプロジェクト(リンク)のことを多くの人びとが言及した。こんにちのデスクトップパラダイムは、情報を体系化する 最適な方法ではないという確信に基づき、David Gwlwrnter氏のもと、Eric Freeman氏はまったく新しいソフトウェアアーキテクチャを開発した。

Lifestreamsは、単純なストレージ メタフォーに構築されます。それは複数の強力なオペレーターによって結合された時系列のドキュメントのストリームです。これまでのコンピュータ構成体(名 前付きファイル、ディレクトリおよび明示的ストレージなど)に取って代わり、そのプロセスで多くの個別のデスクトップアプリケーション組み込み、個人的な 通信、スケジューリング、検索などのタスクを実行したり、取り扱ったりする単一化フレームワークを提供します。

このプロジェクトの直後に、Steve GSteinberg氏はそのアプローチの利点を分析した(リンク)。 たいていのUIに無視される一時的なディメンションおよび空間、セマンティクスまたはネットワークの側面にフォーカスした情報を体系化する代替メソッドが 欠如しているディメンションに基づいた、利点である。まず最初に、Steinberg氏は「ユーザが自分自身で高度に任意な分類を考え付くをこと要求する 空間およびネットワーク化されたスキームとは異なり、 またコンピュータに負担をかけるセマンティクススキームとは異なり、時系列は明確に定義され、議論の余地がない」ことを強調している。さらにこうした種類 のUIは、情報検索を助長する。「リンクに従ったり、キーワードを推測する代わりに、ヒントを求めメモリーを使用することで、単に時間をスクロールして戻 すからである。それにより、検索された情報の内容を再構築することが可能になる。最後にSteinberg氏によって強調されているように、「時系列は多 くの種類の情報の根底にある」。たとえば、ファイル、Eメール、アクセスしたWebページのURL。そしてこれがLifestreamsを「驚くほど汎用 かつ柔軟」にしている。

プロジェクト結果の商業化はうまくいかなかったが、解説者によって言及された最近の製品の多くが、同様のコンセプトに基づいている。Mac OS X(リンク)LifeInLine andLifeBlob(リンク)の ようなサービス、One Laptop Per Child FoundationによるSugarインターフェイス(リンク)、Miroインターフェイス(リンク)やMicrosoftの次期Live Mesh(リンク)などがそうである。ストリーム指向のアプローチへシフトしている勢いが増しているようである。データフロー言語(リンク)や機能的反応性プログラミング(リンク)など の役立つテクノロジーやツールは、Bryce Harrington氏の投稿記事(リンク)で要約されており、またRudd-Oによるwiki設定(リンク)にも掲載がある。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/07/stream-oriented-ui

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