InfoQ

News

Drizzle - データベースの新たな方向性

作者 Ian Roughley, 翻訳者 渡嘉敷 満理子 投稿日 2008年8月25日 午前12時49分

コミュニティ
Architecture
トピック
データベース設計
タグ
データベース,
MySQL

O'Reilly Open Source Convention(OSCON)にて、Brian Aker氏(MySQLのアーキテクチャ・ディレクタ)はDrizzleを発表した。Drizzleは「仮説」プロジェクトであり、アプリケーションの特定サブセットに向けて明確に最適化されたデータベースの作成を目的としている。

Brian氏はDrizzleの最も優れた点について、次のような概要をブログ(リンク)で述べている。

当面の目標は、ある程度の種類のアプリケーションや開発者を対象とし、それが実用的か確認することです。例として次のようなものがあります。
  1. ウェブベースのアプリケーション
  2. クラウド・コンポーネント
  3. ビジネスロジック不要のデータベース(別名、ストアドプロシージャ)
  4. マルチコア・アーキテクチャ
方針における大きな違いは何でしょう?

それは、外部ライブラリの採用、オープンソース・システムを利用したフィードバック、オープンなコミュニケーション・スタイルの維持、そして、内部、外部開発間における境界線の排除です。基本的に、私が「Organic Open Source」と呼んできたことを行います。私たちは、C99、POSIX、およびAutotoolsに基づいたシステムに注目してきました。そして、コードが中核から排除され、インタフェースを介して周辺部へと押し出されるような、非常に小規模なカーネル設計に専念してきました。私たちは、LinuxとApacheが密に結合された設計をモジュールに取り入れています。

正式には、Drizzleには以下の機能がある。

  • MySQL 6.0ソース・ツリーへの準拠
  • 付属ライブラリの廃止
  • POSIXへの準拠
  • マイクロカーネル設計
  • ビュー、ストアドプロシージャ、UDF、ストレージ・エンジン用にプラグ可能なアーキテクチャ
  • 複数ノード間でのシャーディング
  • インテリジェントなプロキシ
  • マルチCPUとマルチコア
  • 最適化されたフィールド・タイプ
  • 効率的なメモリ利用
  • 内部ACLの廃止、およびLDAP、PAMの利用
  • データベース・データ・フォーマットの廃止
  • 整理されたmake手順
  • InnoDBストレージ・エンジンのデフォルト適用
  • Windowsとの互換性排除

現在、Drizzleはアルファ版(常時、大きな変更が新たに導入されている)であり、安定リリース版、バイナリ・リリース版は存在しない。詳細情報、およびダウンロードと実行方法については、Drizzleのウェブサイトを(リンク)参照されたい。


原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/drizzle

ブックマーク
digg+,
reddit+,
del.icio.us+,
dzone+,
Hatena

No comments

返信

特集コンテンツ一覧

Typemock: その過去・現在・未来

Eli Lopian氏率いるTypemock社の過去・現在・未来について、インタビュー形式にて記します。

企業とSaaSの仮想化がもたらすのは、迅速性(アップ)だけではない

この論文では、仮想化やクラウドサービスの複雑なメリットと実世界における応用を検討します。さらに重要なこととして、Contegixが複雑な問題の解決に仮想化を実装している方法や、仮想化を使うべきではないケースについて詳細を提供します。

RubyのFiberを非同期I/Oに使うNeverBlockとRevactor

Fiberはユーザに試練を課すことなくこの考えを実装する有益な並行性ツールとして、ライブラリが2つあります。まさにこのためのソリューションとしてあるのがNeverBlockライブラリです。私たちはNeverBlockプロジェクトのMohammad A. Ali氏とRevactorライブラリのTony Arcier氏に話を聞きました。

拡張性に関する悪習慣

システムの保守容易性や拡張性を確保するためのベスト・プラクティスに関する記事は数多くありますが、この記事では避けた方がいい、いくつかの悪習慣(ワースト・プラクティス)を強調します。

トップスポーツチームの監督に教わる秘訣

この論文では、氏が発見した原則を要約し、その原則をいかにしてソフトウェア開発に応用するかを説明します。

事例研究:Dutch Railwaysのプロジェクトにおける分散拠点でのスクラム・プロジェクト

この記事では、私達がどのようにして大規模(240人月、10万行強)でインドとオランダの開発者も参加したスクラム・プロジェクトを成功させたのかを示しています。

Agile2008チーム参加レポート - 帰国そして変化

Agileカンファレンスに「参加者としてだけでなく、発表者として参加しよう」を掲げたチームgoyattomは、サブミッションを提出し、7つのセッションが日本から選択されました。参加者はカンファレンスで各々の発表や、各セッションへの参加、諸外国のエンジニアとの出会い、ステージ上で DearXPを熱演などの様々な思い出を抱えて、無事日本に戻ってきました。

SilverlightとJavaのインターオペラビリティ

マイクロソフトのRobert Bellが、SilverlightとJavaを使用したインターオペラビリティのシナリオを紹介し、サンプルコードを例にとってアーキテクチャの手引きを提供します。