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変化への抵抗に打ち勝つ

作者 Mark Levison, 翻訳者 沼田 暁子 投稿日 2008年8月28日 午後12時30分

コミュニティ
Agile
トピック
アジャイル技術,
変化
タグ
Agile2008,
ファシリテーション,
マネジメント

Agile 2008で、Dave Nicolette氏とLasse Koskela氏は(リンク)「変化への抵抗に打ち勝つこと」に関するワークショップを行った。Koskela氏はTest Driven: Practical TDD and Acceptance TDD for Java Developers(テスト駆動:Java開発者のための実践的TDDと受け入れTDD)の著者である。アジャイルの実行であろうとオフィスの家具の移動であろうと、どんな変化でも多少の抵抗にあうだろう。本当の問題は、そうした場合にどのように対応するかである。

人々が変化に抵抗する場合、それに対する私達の最初のリアクションは大抵、感情的(怒りや欲求不満)である。例えば彼らは頭が悪い、とか、彼らは頑固だ、等といったものである。Dave氏が指摘しているように、そう考えてしまうことは、私たちが前向きな変化を成し遂げるには役立たないだろう。

抵抗する理由は、3つの基本的なタイプに分類される。

  • 認識に関するもの:何を変えるべきなのか、メリットは何なのか、あるいはどうやって変えればよいのかがわかりません。
  • 感情に関するもの:私にできるのでしょうか?私に合うでしょうか?私は脅威を感じているのでしょうか? ...
  • 行動に関するもの:何をすべきか指図されるのは嫌いです。

抵抗の形には次のものがある(リンク):

  • 積極的/消極的
  • 顕在的/潜在的
  • 個人/グループ
  • 攻撃的/臆病

私たちはDale Emery氏のResistance as a Resource(リソースとしての抵抗)ゲーム(リンク)に誘われて参加した。このゲームは「なぜ、"知的で有能で誠実な善意の人"が、提案された変化に抵抗するのだろうか?」という質問に答えるというものである。Dale氏によると、このゲームのねらいは「抵抗への対応の仕方に関するアイデアを生み出し、学び、思い出し、表現すること」である。私たちが行ったバージョンのゲームの中では、それぞれのテーブルが協力して、いくつかの抵抗の例について議論した。抵抗の一つ一つについて、考えうる理由を提示し、それからそれぞれの理由に対してひとつ以上の対応を提案した。

ロールプレイの時間が来ると、Lasse氏がこの記者たちのグループに参加し、スタンドアップを拒むチームメンバの役を演じた。グループで、私たちはこの人物が立つのを拒んでいるであろう多くの感情的な理由について議論した。しかし、この記者がスクラムマスタとして振舞うと、彼は感情的な側面を完全に忘れ、認識の面で訴えた - Lasse氏には何も影響を及ぼさなかった。結局チームが介入し、Lasse氏にチームの一員となってこの先2~3回のスプリントでの協力を求めた。

誰が抵抗するかは、アイデアの出所とそれらの対立する優先度にかかっている。開発者たちは品質のよいものを出したいと考えるし、顧客は予算をまもるために機能と管理を求めるかもしれない。つまり、それぞれがそれぞれのレンズを通して変化を求める提案を見ているのである。

抵抗に対処する中で、KotterとSchlesingerの6つのアプローチのモデル(リンク)を思い出した。

  1. ファシリテーション。サポートによって、過渡期に従業員が恐れや不安に対処するのを助ける。
  2. 教育とコミュニケーション。直接的なコミュニケーションと教育は、変えようという取り組みを従業員が理解する助けとなる。
  3. 参加と関与。従業員が変えようという取り組みに関与している場合、彼らは抵抗するどころか賛成するようになる。
  4. 交渉と合意。これは、変化に抵抗する人たちが恐れている要素に対する拒否権を与えたり、離れる動機を与えることによって行われる。
  5. 操作と選出。多くの場合、これには抵抗する人たちのリーダーを選び、変化への取り組みに参加させることが含まれる。もしこうしたリーダーたちが象徴的な役割しか与えられていないのであれば、この戦術が裏目に出る可能性が高い。
  6. 明白な強制と暗黙的な強制。スピードが絶対不可欠な場合に、最後の手段としてのみ用いる。変化に抵抗することで仕事が無くなったり、解雇されたり、転勤させたり、昇進しないように追い込むことで、マネージャは明確に、あるいは暗黙的に従業員に変化を受け入れるように強制することができる。

Dave氏とLasse氏が二人とも述べているように、最初の3つに重点的に取り組み、残りは状況を悪化させるので関わらないでおくのが一番良い。

Johanna Rothman氏は(リンク)、抵抗する人がいる場合は、あなたが抵抗したことに対する行為なのではないか、ということをよく考えなければならないとつけ加えている。

提案した変化対する抵抗に直面した場合は、立ち戻ってパートナーとともにDale氏のゲームをすることを考えるのだ。それはきっと根本的な問題や状況改善の助けとなる回答を明らかにするのに役立つ。

原文はこちらです:   http://www.infoq.com/news/2008/08/overcoming_resistance

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