Agile2008 チーム参加レポート - 動機/準備編
筆者はアジャイルソフトウェア開発についての年に一度の国際会議であるAgile2008に初めて参加してきました。今年の日本からの参加者の数は14名にも及び、発表者は5名、受け持ったセッションは8つに及び、例年にない活躍を見せました。なぜ今年のAgile2008では、これほど多くの日本人が参加し発表に至ったのか? そのレポートをお届けします。
作者 Mike Bria, 翻訳者 岡田 英久 投稿日 2008年9月19日 午後12時51分
Technical Debt Workshop (リンク)は最近、「技術的負債(リンク)」に対する業界の理解と扱い方の向上に取り組みつづけており、その結果として興味深いアイデアが生まれている。その中で、私たちの問題にたいする見方は「負債」よりも「資産」にフォーカスをあてたものに変わり、あるアイデアは現在 Michael Feathers 氏や Brian Marick 氏といった人々の注意をひきつけている。
カンファレンスを主催している Matt Heusser 氏と Steve Poling 氏は 2 日間にわたるイベントのビジョンを次のように語った。
カンファレンスでは、次の 3 つの主要な問いに答えることが目標とされた。技術的負債についての議論をしっかりと地に足のついたものにするための数値的指標を定めることができれば、会議は成功だ。それは、トラブルを借りるのとお金を借りるのが同じだと言っている私たちの頭が悪いわけではないという証拠をあつめることにもなる(あるいは、別の原動力が働いていると証明できればもっとよい)。負債の管理と返済戦略、そしていつ負債を負うべきかについても提示したい。
たぶん、上述のアイデアのうち、もっとも興味深いが新鮮味のないものは、「資産を増やす」よう努めるという別の視点から技術的負債を考えることだ。会計の基本的な貸借の考え方で言い換えると、負債の減少と資本や利益の増加、どちらにフォーカスをあてることもできるけれど、最終的に理想的なゴールとは単純に資産を増やすことである。
イベントの直前、Michael Feathers 氏は「資産としてのコード(リンク)」というアイデアについて記事を書いた。コードを「資産」という視点から見るという彼の論旨は、人間の本性のより望ましいポイントを刺激し、コード品質を重視し「技術的負債」問題に反応する、というよりよい結果を生むかもしれない。彼によると、人間は性分として「資産」を得ることを好むが、「負債」をなくすことには無頓着なので、この考えはうまくいきそうだという。
Brian Marick 氏は後に議論をつづけ、「豊かな資産(リンク)」という用語をつかい、持続可能な開発におけるコード品質向上にむけた努力を言い表している。彼はガーデニングのたとえをつかい、収穫をつづけるためには土壌を豊かなまま残しておかなければならないが、だからといっていつも絶対的に最高の豊かさが必要なわけではない、それを突き詰めれば収穫などできない、と表現している。プロダクションコードも同じだというのが彼の見解だ。
さらにひとつ、簡潔ではあるけれどかなりおもしろい記事がワークショップから生まれている。その記事も Brian Marick 氏によるもので、技術的負債を減らすタイプの典型的なチームはどういう点が違うのかについて(リンク)、何人かのアジャイリストの発言をとりあげている。
いつものように、リンク先を参照してこの記事でまとめられている情報の全体像を把握したうえで、またこの記事に戻ってきてほしい。そして、これらのアイデアについて思索を深めることのできる別の情報をみなさんの経験の赴くままに探してほしい。
原文はこちらです:
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