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内部DSLの作成に、GroovyはJavaより最適か?

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近ごろScala(リンク)、Groovy(リンク)やJRuby(リンク)のようなJVMコンパチブルな言語は、ドメイン固有言語(DSL)(リンク)を開発する上で近ごろ、ますます人気を集め ている。しかし、内部DSLを作成する場合、Javaプログラミング言語よりも適しているのだろうか?Venkat Subramaniam氏(リンク)はGroovyのような動的言語の「セレモニーより本質を優先」および「メタプログラミング」機能が、内部DSLを開発する上で 役立つ理由を説明している。

Java言語は、ホスト言語構文に依存している内部DSLよりも外部DSLの作成に適していると、述べている。しかし、内部DSLのことになると、 Groovy言語の動的メソッドがより適している。近ごろVenkat氏は、Groovyのメタプログラミング(リンク)機能について、およびこのテクニックを利用 して内部DSLを記述する方法について書いた(リンク)

メタプログラミングは、GroovyやJRubyのような新しめのJavaプラットフォーム言語(Java言語は含まれない)に共通の特徴であるが、内部 DSLの構築時デベロッパが動的にメソッドを追加し、起動することを可能にする。Groovyは、各Javaクラスのメタクラスを保持する。実行時、デベ ロッパは簡単にメソッドをクラスに追加することができる。また、methodMissing(リンク)メソッドを使用することで、実行時におけるメソッドの合成を容 易にする。

Venkat氏は、単純な入力ファイルをベースにしたサンプルアプリケーションを使用し、Groovyベースの内部DSLを作成する際にからむ過程を説明 した。また、Groovyコードからの例DSLとJavaコードからの例DSLの処理をサンプルアプリケーションで比較した。

DSLの記述にGroovyを使用することについては、適切に文書化されており(リンク)、DSLの振る舞いのテスト(リンク)、Groovyベースの振る舞い駆動開発 (BDD)ツールであるGSpec(リンク)およびeasyb(参考記事)、そしてGroovy有限状態機械(リンク)(FSM)DSLなど、DSL実装がいくつかある。

InfoQはVenkat氏にインタビューし、エンタープライズアプリケーションにおけるDSL(内部および外部)の現在の使用状況、またDSLを作成する上で、動的言語の今後の役割について尋ねた。その中で、以下のように答えた。

エンタープライズアプリケーションにおいて、長い期間DSLは人気を得ている。新しいこととしては、おそらくこれらに対する注目がますます高まったことと、利用可能なツールが増えたことである。確かに、動的言語の勢いは、内部DSLの使用によって支援されている。

今後Groovyにおけるメタプログラミングは、勢いを増していく。Webアプリケーションの開発でこの機能を使用する典型的なユースケースは、何だろうか?

確かに。すでにGORM(リンク)は、Webアプリケーション向けにGrails(リンク)でこれを非常に広範囲にわたって使用している。テーブルにフィールドを追加する場 合、対応するモデルクラス上のファインダーメソッドを簡単に使用し、この新しく追加されたフィールドの値に基づいてオブジェクトに問い合わせをおこなうこ とができる。これらのメソッドを手動で作成する代わりに、規則に基づいてこれらのメソッドは動的に合成される。また、同様の動的振る舞いが必要なところな らどこででも、メタプログラミングを利用することができす。AOP(リンク)テクニックを使用することを検討したところならどこででも、それを使用することができ る。

内部DSLを作成する際、動的言語の今後の役割について、どう考えているか?

確実に問題はある。動的言語は、内部DSLの解析および処理を非常に簡単にする。その一方で、内部DSLの検証は簡単ではない。ツールのサポートや検証ソ フトが、今後数年のうちに現れると確信している。研究や実験で関心が集まる分野であることは間違いない。間もなくこうした障害が、計画の邪魔をすると仮定 すると、Javaや.NETのような同一のプラットフォーム上で動的言語をより従来の言語と調和させる機能は、内部DSLを非常に望ましいものにさせる。

以前の記事(リンク)で、サンプルアプリケーションを使用してVenkat氏は、Java言語を使用した外部および内部DSLの作成方法を説明した。Groovyに おけるより活発な議論が、Venkat氏によるこの書物(リンク)で参照することができる。内部DSLを作成する際のJavaの役割について詳しくは、この記事(参考記事)を参 照のこと。DSLについてInfoQが取り上げた記事については、ここを参照のこと(参考記事リンク)

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/10/groovy-internal-dsl

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