InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

SpringSourceの変更にコミュニティが反応、Rod Johnson最高経営責任者が説明

作者 Scott Delap , 翻訳者 編集部 投稿日 2008年10月4日

セクション
デベロップメント
トピック
Webフレームワーク ,
Java
タグ
Spring
オープンソースの人気フレームワークSpring Application Frameworkを支援する企業SpringSourceは先週後半になって、新しいメンテナンスポリシー(リンク)を発表した。
…サブスクリプションで利用可能になっているSpringSource Enterpriseを使用中のお客様は、新規のメジャーバージョンが一般に入手可能になってから3年間、メンテナンスリリースを受け取ることになります。対象のお客様は定期的なメンテナンスリリースに加えて、バグやセキュリティ脆弱性、有用性問題に対処する現行の迅速なパッチも受け取れるので、SpringSource Enterpriseは本番システム向けのベストオプションとなります。

Springの新しいメジャーバージョンがリリースされると、コミュニティ・メンテナンスアップデートが3ヵ月間発行され、初期の安定性問題に対処します。SpringSource Enterpriseのお客様は、その後のメンテナンスリリースをご利用頂けます。バグ・フィックスはオープンソース開発トランクの中にたたみ込まれ、Springが次にメジャー・コミュニティリリースされる際に利用可能になるでしょう…。

この発表により、大論議(リンク)が巻き起こった。Daniel Gredler氏は、今後もパブリック・ソースツリーにフィックスが提供されるので、開発者は引き続きソースから独自のリリースを構築できる、と推測する(リンク)。この件については、SpringSourceのMark Brewer氏によるコメント回答で確認がとれている。そこでInfoQでは、新しいポリシーを以下のように要約した。

  • Springのソースツリーはパブリックかつオープンであることに変更はない。
  • SpringSourceは今後も、メジャーリリースならびにポイントリリースの必要に応じて、オフィシャルビルドを作成する。
  • Enterpriseの顧客は、そうしたビルドすべてにアクセス可能になる。
  • オープンソースのユーザーは、メジャーリリース直後の3ヵ月間、そうしたビルドにアクセス可能になる。
  • コミュニティはビルドを作成できるが、SpringSourceの正式サポートはない。

その後InfoQは、新しいメンテナンスポリシーと、InfoQによるポリシーの要約について、SpringSource?のRod Johnson氏にコメントを求めた。

現在、本番環境で使用されるSpringのリリースがますます増えているので、SpringSourceがすべてのリリースに対して、無料かつ最高品質のメンテナンスを提供することは不可能です(誰がやっても不可能です)。 

SpringSourceが制定したポリシーは、最新のソースコードへアクセスが必要なオープンソースコミュニティのニーズを満たすと同時に、最新リリースにアップグレードするというオープンソースの典型的な慣行に従うことができないか、もしくは従う意志がないため、Springの旧バージョンのサポートを必要とする保守的な企業顧客のニーズも満たすものです。

このポリシーはオープンソースの正当性を信じる技術者に影響を与えるものではありません。SpringSourceの従業員が賃金をもらって開発するソースコードに、技術者は今後もアクセスできます。影響を受けるのは、ソースコードに近寄る意志を持たないか、最新版に更新したくない人たちだけです。リスク許容度に限界がある組織にとっては、開発元による3年間のメンテナンスと年中無休(24 x 7)のサポートは、SpringSource Enterprise購入を選択する説得力のある理由になります。

SpringSourceでは、オープンソースに貢献していることをとても誇りに思っています。これはSpringに限ったことではありません。私たちはApache HTTPD WebサーバのTomcatに多大な貢献をしていますし、他のプロジェクト多数にも関与しています。エンタープライズJavaの分野では最も有能な技術者を大勢雇用し、以前は多数が貢献できなかったオープンソースへの寄与を可能にしています。

Springの最近の発表に興味を抱いている読者は、Spring Core開発とコミッターに関するPeter Mularien氏(リンク)の最近の分析をご覧になってはいかがだろう。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/09/springsource-maintenance

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。