InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

Cannonball 登場

作者 Moxie Zhang , 翻訳者 岡田 英久 投稿日 2008年11月28日

セクション
デベロップメント
トピック
Java ,
RIA
タグ
Flash ,
W3C

リッチインターネットアプリケーション( RIA )技術の重要な特徴のひとつは、WEB 標準のサポートが必要だということだ。最近リリースされた Cannonball ActionScript ライブラリ(リンク)は、主要な WEB 標準を Adobe Flash ベースの RIA 開発に組み入れるための試みの第一線に位置する。InfoQ は Cannonball の詳細を知るため、その開発者である John French 氏にインタビューした。

French 氏は次のように説明を始めた。

Cannonball は ActionScript 3.0 において DOM Level 3 や CSS3 仕様を W3C の定義通りに実装するという、現在進行中の試みだ。現在、Cannonball は以下のものから構成されている。

  • CSS3 のパーサとオブジェクトモデル
  • DOM の基本実装
  • HTML DOM 実装
  • 上記のすべてをレンダリングするためのエンジン

彼はつづけて、Cannonball を開発した動機について、既存の WEB 技術の力を利用できるようにすることで Flash をさらに WEB に適応させることであると語った。

HTML で表現されているコンテンツの多くは SWF の内部に閉じ込められていたり、自前の XML フォーマットの内部にあって WEB から隠されていたりと、とてもアクセシブルとはいえない。Cannonball は、開発者が慣れ親しんだ、そしてサーチエンジンにもやさしく相互運用性の高い技術の上に Flash プロジェクトを構築するのをサポートしてくれる。

French 氏は、他言語をつかった類似のソリューションがあることは認めながら、意見を次のように述べている。

ActionScript には DENG (リンク)というプロジェクトがあるが、もうメンテナンスが行われていない。それに、DENG は ActionScript 1.0 で書かれている。Java とそのほかの言語にはこれらを基本的にカバーしているものがあるが、Flash のもつ WEB における広範な存在感に代わるものはない。わたしは、それぞれの技術の長所にフォーカスをあて、Flash が、まだ WEB の一部である基礎の上で最大の力を発揮できるようにしたい。

たとえば、French 氏によると、Cannonball が最適なソリューションとして際立つケースが主に三つある。

  1. ActionScript 3.0 のプロジェクトに CSS3 を加える場合
  2. XHTML (またはある程度整った HTML )を生成する CMS を Flash コンテンツマネージャとして用いる場合(たとえば WordPress や Joomla )
  3. Flash の開発にはいる前に、インタラクティブな HTML としてコンテンツをプロトタイピングする場合

Cannonball をどのように開発したかについて、French 氏は「 Cannonball は jEdit(リンク)、Flash CS3、Ant、そして Flex SDK をつかって Mac 上で作った。Memorphic XPath ライブラリ(リンク)と BulkLoader(リンク)、そして Adobe corelib (リンク)を使用している」と回想した。

Cannonball の未来については次のようにコメントしている。

やらなければならないことはまだたくさんある。目下の計画は、最低限の注目をあつめることができるようなブラウジングエンジンの開発にフォーカスをあてている。その次にやるのは CSS3 のサポートになるだろう。そこが他のプロジェクトで利用される可能性がもっとも高いからだ。最適化は継続して行っていく。

InfoQ は、読者のみなさんが今後の進展に後れをとらないよう、ひきつづき Cannonball に注視していく。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/11/rolling-out-cannonball

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。