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Mark Pollack氏、Spring.NET 1.2と今後について語る

InfoQは、Spring.NET(リンク)の創始者であるMark Pollack氏に昨年利用可能になった1.2.0のリリースについて、また今後の計画についてインタビューをおこなった。

2008年11月にSpring.NET 1.2.0がリリースされましたね。その主な新機能は、何でしょうか?

主な新機能は、分散コンピューティングに関するもので、具体的には、WCF、MSMQおよびActiveMQです。今回のリリースで、われわれは、依存性 注入を通じWCFサービスの構成をサポートします。MSMQおよびActiveMQに関しては、インフラクラスを導入し、メッセージの送受信時、テクノロジーのAPIの付随的な複雑性を簡略化しています。特にマルチスレッドなメッセージコンシューマーアプリケーションを作成する場合です。その他の新機能と しては、統合クラスを提供して、非常に高機能なスケジュール管理ソフトであるQuartz.NETの構成をサポートします。

もとのSpringフレームワークにはないその他の主な.NET固有の機能をサポートするのでしょうか?

はい、そうです。プロジェクトは、もとのSpringフレームワークでサポートされている特定のテクノロジーに限定されていません。われわれはユーザや. NETの具体的な機能、たとえばLINQやそれが導入している関連した言語機能などを通じた独自の経験に従って、動いています。

MSMQの統合は、Spring.NETユーザに何を提供しなければならないでしょうか?

MSMQの統合に対する反応は、非常に明るいです。MSMQはかなり高度であるのに、そのAPIはとても低レベルです。デベロッパがAPIでのスレッドセーフ、マルチスレッドサーバの記述、有害なメッセージの取り扱い、トランザクション管理などを心配する必要があると、それを使う上で多くの二次的な複雑な問題が発生します。マルチスレッドMSMQサーバのコアインフラを宣言的に構成する基礎をSpringは提供します。MSMQレイヤーを非常に薄く保 ち、メッセージ処理をPOCOベースのアプリケーションサーバに委託します。

昨年の9月下旬にNHibernate 2.0.1はリリースされました。Spring.NETはそのサポートを1ケ月後に開始しました。NHibernateの進展に遅れずに付いていこうという意図があるのですか?

そうです。われわれはそのリリースの進捗をしっかりと見守り、リリースされたらSpringのリリースへ組み込みます。われわれにとって、統合で重要になるのは構成やトランザクションの管理であり、核となる機能セットではありません。そのようなものとして、Fluent NHibernateなどの開発に向けたサポートを追加することに、より一層興味があります。

コミュニティはSpring.NETをどう受け入れているのでしょうか?2008年2月に最後にインタビューをしましたが、その後の状況はどうでしょうか?

大幅な導入の伸びと言っていいでしょう。トレーニングクラスや購入後サポートを受ける、カスタマーの数が増加していることからも判断することができます。 Microsoftのオープンソースプロジェクト、Unityのリリースによって、われわれがSpringで提供している機能セットに対する意識が高まり ました。特に依存性注入やアスペクト指向のプログラミングに対する意識です。

今後ロードマップとして、何が予定されているのでしょう?何かうれしいサプライズがあるのでしょうか?

Spring 1.2では、2点に関わるリリースが予定されています。バグ修正に重点的に取り組むだけでなく、Microsoftのテストフレームワークに基づいた統合テストに対するサポートを追加します。これにより、テストメソッドの実行後、テストケースのDIおよびトランザクションの自動ロールバックを提供します。

Spring for .NET 2.0はコードベースのアプローチを導入し、C#でSpringコンテナを構成します。JavaConfigによって取られるアプローチの後、これはモデル化されます。その他の機能は、ASP.NET MVCとの統合、Springの宣言型トランザクション管理機能を拡張し、LINQ to SQLやEntity Frameworkと動作する機能があります。また、いくつかプロジェクトテンプレートを導入して、新たなSpringベースのアプリケーションを作成す る際、デベロッパが迅速に組み立て、実行できるよう支援する計画もあります。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/Spring.NET-Mark-Pollack

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