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リレーショナル・クラウドの兆し

Jon Arild Torresdal氏は先月、リレーショナル・データ・ストアなくしてクラウドは存在し得るのかという質問をした(参考記事)。MicrosoftのSenior Program ManagerであるDave Robinson氏は、MicrosoftがAzureのSQL Data Service(SDS)の一部としてリレーショナル・データベースの中核機能を提供するのを早める予定であると報告している(リンク)

SDSでリレーショナル・データベースの全ての機能をサービスとして提供するということを発表します。

  • テーブル...対応します
  • ストアド・プロシージャ...対応します
  • トリガ...対応します
  • ビュー...対応します
  • インデックス...対応します
  • Visual Studioとの互換性...対応します
  • ADO.Netとの互換性...対応します
  • ODBCとの互換性...対応します

そして以下のように続けている。

はっきりさせておくと、上記が全ての機能ではありません。しかし、私たちがSDA v1で対応する予定の機能を提供するだけで、ほとんどのデータベース・アプリケーションは“ちゃんと動く”ので、開発者は構内/構外を問わず基本的に同じコード・ベースでデプロイすることが出来るのです。

さらに続けて、

開発者は論理的名サーバとデータベースを簡単に用意してそれらの上で、慣れ親しんだ既存のツールや技術を使って、即座に開発を始めることが出来ます。

以下の点に注意することが重要である。

SDSの中核を成す基本的なコンポーネントは変更していません。これらのコンポーネントについては私達が過去数年に渡って説明してきたアーキテクチャのままであり、現在のCTP(コミュニティー技術プレビュー)の根底にあるものです。このアーキテクチャはMicrosoftの主要なサービス資産のいくつかを強化しているものと同じで、この先数ヶ月以内に商用運用で数百テラバイトものデータを保管するのに使われることになります。唯一の違いが私達は高可用性、フォルト・トレラントとシステムの拡張性などを維持している間、リッチなSQLモデルを提供しているという点です。

そしてDave氏はACEについてもコメントしている。

ACE(Authority, Container, Entity)ベースのデータモデルとそれに関する開発者の知識はどうなるのでしょうか?Windows Azureストレージには似通ったデータモデル(プロパティ・バッグ)と知識が含まれているので、将来現在のACEモデルに対するサポートを停止するでしょう。

セキュリティの観点からDave氏は以下のようにコメントした。

私達のサービスとの間の全ての通信はSSLで暗号化され、初期状態での認証方式はSQL認証になります。

Microsoftはクラウドにおいて“真のリレーショナルな”体験を提供することを約束した最初のベンダーである。Mary-Jo Foley氏はこのことについて以下のよう述べている(リンク)

“途中での方針転換”でしょうかやり直しでしょうか。

あなたは意見はどうだろう?クラウドはリレーショナルでだろうか、リソース指向だろうか?それとも両方だろうか?

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/relational-sql-services

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