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Visual Studio Team System 2010 で予定されているもの

作者 Abel Avram , 翻訳者 伊藤 幸博 投稿日 2009年4月7日

セクション
デベロップメント
トピック
.NET ,
ユニットテスト ,
IDE
タグ
UML ,
Visual Studio Team System ,
Team Foundation Server

Microsoft のディベロッパテクノロジスペシャリスト Bill Maurer 氏はカンファレンスを開催し、Team Foundation Server、ソース管理、プロジェクト管理、テスト、開発およびアーキテクチャといった主要な分野における Visual Studio Team System 2010 (VSTS) の新機能を紹介した。

この参考セッションは VSTS 2010 CTP に基づいたもので、Maurer 氏によれば紹介された機能の全てが最終バージョンに間に合うことは保証できないとのことである。彼はそれがいつリリースされるかは分からないとしたが、通常であれば Visual Studio の出荷は2010年よりも前、2009年の末ということになる。すべてはベータ版次第だ。

Office および SharePoint 対応についてのコメントとして、Maurer 氏は以下のように述べた。

Office および SharePoint 対応はおそらく Visual Studio 2010 の核となるものと思われますが、私はこの点に関してはあまり詳しいことは知りません。SharePoint 開発が VS2010 でもっと良くなるとは聞いています。

Outlook の統合に関する新しい情報は無かったが、Expression は VSTS 2010 に統合される予定である。

Team Foundation Server (TFS)

セットアップと構成。セットアップおよび構成のプロセスは分離され、全ての TFS インスタンスに対して管理コンソールが用意される。これによりインストールおよび構成のプロセスが改善し、さらに企業は複数の TFS サーバを実行してシングルポイント管理を行うことができるようになる。

アーキテクチャ。 TFS はチームプロジェクトのコレクション、複数のデータ層インスタンス、アプリケーション層の負荷分散およびフェイルオーバーを可能とする新しい接続形態(下図を参照)をサポートする。その結果、より高い拡張性が得られる。

TFSTopology

ソース管理およびビルド

ブランチ表示。 ソース管理関連では、ブランチ表示という新機能によって異なるブランチへのコードのチェックインの移行経路を、それが起こった時系列を含めてユーザが確認することができる。ブランチ間でチェックインをドラッグすることで簡単にマージが完了する。

ビルド。 MSBuild が使われるが、「視覚化ツールを含む .NET 4.0 のワークフローの改良を活用する」ためにワークフローベースのビルドエンジンの一部となる。複雑なビルドを作成するために使用される .NET のワークフロー機能に基づいた視覚化ツールにより、並列ビルド、分散ビルド、改良されたカスタムビルドが可能となる。他のサーバが待機状態かもしれないのに同じサーバに対してビルドを割り当てることを回避するためビルドサーバはプールされる。

継続的インテグレーション。既にこの機能は TFS 2008 にも存在するが、ゲーテッドチェックイン (Gated Check-in) 機能の追加によって更に改善されるだろう。簡単に言うと、コードのゲーテッドチェックインが行われるとビルド処理が作動し、もしビルドに失敗すればチェックインは却下される。事実上、チームが無効なチェックインを使用することが自動的に防止される。

プロジェクト管理

階層的作業項目。作業項目は階層的にまとめられ、ノードを選択すると階層内の全ての項目が表示される。

リンク種別。親と子、先行処理と後続処理、テストとテストされる側、カスタムの関連といった複数のリンク種別がサポートされる。

リンクのリスト。リンク種別を選択して作業項目を他の多数の項目にリンクすることができる。

アジャイルな計画。Microsoft 社内のいくつかチームではイテレーションの管理、容量配分、開発速度のトラッキング、バーンダウンチャートの作成、ストーリー進捗の監視等に Excel のスプレッドシートを使用してきた。そのようなスプレッドシートはワークブックにまとめられ、VSTS クライアントにアジャイルなプロジェクトを管理する機能を提供する。

その他。クエリフォルダ、エクセルの特別レポート、プロジェクト横断的なレポート、ダッシュボード、MS Project サーバとの統合。

テスト

Camano。Camano は要件に焦点を置いた新しいテストケース管理インターフェースである。ユーザは自動的な記録および再生が可能な実行のステップ、テストされたストーリー、および手動アクションを含む手動テストを定義することができる。テストケースはテストスイートにまとめることができる。

素晴らしい機能として、このツールはテストが記述されていない要件を表示する。またビルドおよびそれらのビルドに含まれることが推奨されるテストをリスト化する。

Camano はオペレーティングシステムおよびブラウザを含むテスト実行時の環境を定義するために使用するテスト構成マネージャを備える。

また Camano は不具合および実行時の詳細情報を自動収集することでテスターと開発者との連携を改善し、ピンポン効果や再現できない問題を排除する。

テストラボ (Test Lab) の仮想化。テストパッケージにおける新しいコンポーネントとして仮想的なテストラボを作成するのに必要なツールが提供される。これによりテスト作業全体を実際のマシンではなく仮想マシン上で実行することができる。

開発

履歴デバッガ。履歴デバッガによって開発者はブレークポイントを設定しそこから過去に遡ることができる。単にアプリケーションポインタが元に戻されるのではなく、アプリケーション全体が徐々に前の状態に戻される。これはデバッグ作業を大きく改善するもので、長らく待ち望まれてきた機能である。リモートの履歴デバッグも可能である。

自動化された UI テスト。開発者は UI テストを記録して後でそれを再生することができる。これは WinForm およびウェブアプリケーションに適用される。WPF および Silverlight はおそらく後々のアップデートで対応が行われるだろう。

テスト影響分析。多数の単体テストを行うチームを対象として、テスト影響分析はコードの変更によってどの単体テストが影響を受けるか判断するのを手助けし、実行すべきテストを提案する。

新しい Team エディション。Development および Database エディションは Developer という名前の一つのエディションに統一される。現在それら二つのエディションのうちいずれかを所有する顧客はもう一方を無料で入手することができる。新しく統合されたエディションは MS SQL だけでなく他のデータベースにも対応する。既に Oracle および DB2 プロバイダの対応が進行中である。

アーキテクチャ

UML。VSTS 2010 では UML 対応が盛り込まれ、アクティビティ図、ユースケース図、シーケンス図、コンポーネント図、クラス図、モデルエクスプローラ、アーキテクチャレイヤ図、アーキテクチャエクスプローラをサポートする。リバースエンジニアリングのサポートも追加される。DSL モデルからのコード生成に対応する。

レイヤ図はチームが記述するコードにアーキテクチャを強制するために使用される。

アーキテクチャエクスプローラは複数システムの可視化機能を提供しさまざまな要素間の関連を表示する。

 

原文はこちらですhttp://www.infoq.com/news/2009/03/VSTS-2010

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