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5人はチームの最適なサイズか?

原文(投稿日:2009/4/14)へのリンク

最大の生産性のための最適なチームのサイズに関して、たくさんの議論や討論が行われている。大半のアジャイリストは、大きなチームに比べて小さなチームは機能的で生産性が高いという意見に同意しているが、最適なチームのサイズを定義することは依然として難題である。

Jeff Sutherland氏は小さなチームに賛成していくつかの統計の話(リンク)をしている。それによると、7人のチームのファンクションポイントあたりのコストは566ドルで、14人のチームでは2970ドルであった。同様の考え方で、InfoQへの投稿をうけ、チームの形成と生産性について(リンク)、Mishkin Berteig氏は次のようにコメント(参考記事・英語)している。

あなたに100人の開発者から成るソフトウェア開発グループがただ「与えられた」と仮定します。さて、あなたには本当に重要なプロジェクトが与えられたことを想像してください。次のどちらのほうがよいでしょうか:

a) (優れたプロジェクト管理やリーダーシップ等で)100人全員でプロジェクトに取り組むか、あるいは...

b) 最も有能でこのプロジェクトに取り組みたいと思っている人たち7人(言い換えると、このプロジェクトに本当に興味を持っている最も有能な7人)をグループから見つけてプロジェクトに取り組んでもらい、残りの人たちを解雇する。そして節約されたお金は、7人が必要としていたり欲しいと思っている完璧な最高のツールや環境を提供したり、その残りを彼らを幸せ/快適にするために使う。

個人的には、シナリオb)の厳しさはあるにしても、間違いなくシナリオa)ではなくb)に賭けるでしょう。

Jurgen Apello氏は、最適なチームのサイズは5人ちょうどかもしれないと述べている(リンク)5というのはコミュニケーションやチームの構成に関する様々な研究に基づく一般的な数字である。

  • スクラムではチームのサイズを7人プラスマイナス2人にすることを推奨している(リンク)。したがって、チームは5人~9人で変動する。
  • Cognitive Edgeによると、人間の脳は社会的な条件とともに進化しており、人が保つことの出来る社会的な関係の数には自然な限界がある。この研究は簡単に5、15、150の法則(リンク)と呼べるだろう。5は短期記憶の自然な限界に関連しており、15は深い信頼の自然なレベルで、150は人が頭で維持できるアイデンティティの数である。
  • パーキンソンの法則(リンク)に関連する別の研究では、8人の場合を除きサイズが20人以下のチームはどれでも機能すると述べている。20人を超えると、自然とサブグループができ、合意を形成することができない。8人では、ものごとを決定する際に、人々はたいてい気がついてみるとこう着状態に陥っている。

さらに5人のチームを支持してパーキンソンの法則(リンク)についてコメントを投稿し、PMHut氏は次のように述べている。

チームのメンバが増えるほど、コミュニケーションチャネルが増えますが、これは指数関数的に増加します。もしチームのメンバが3人いたら、あなたは4つのコミュニケーションチャネルを持つでしょう。もし4人だったら9です。私は、公式はm-1^2だと思います。

私の意見では、4人か5人の小さなチームが理想的です。

したがって、上記の事実や研究を考えると、5人のチームはスクラムが推奨していることやパーキンソンの法則、短期記憶の自然な限界、好ましいコミュニケーションチャネルに関する全ての条件を満たすようである。

しかし、5人のチームに賛成する有力な証拠にもかかわらず、Jurgen氏は、チームのサイズに関する勧めに同意する代わりに、チームはまず自己組織化に挑戦して徐々に最適なチームのサイズに至るべきである、と警告している。彼の意見では、

大きなプロジェクトを構築する必要がある場合は、ただ本に書かれているからといって「推奨される」チームのサイズを人々に押しつけないで下さい。作業をするために自己組織化するのを許すようにし、人々が(実際の環境で)自分達に最適なものがわかるようにしてみて下さい。彼らが7人のチームを3人と4人の2つに分けたいと思ったら?もちろん、いいじゃないですか。彼らが2つのチームを15人の1つの大きなチームに結合している?素晴らしい、それがうまくいくか彼らに確認させて下さい。

 

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