GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
ブックマークされました!
ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。
作者 Werner Schuster , 翻訳者 笹井 崇司 投稿日 2009年7月5日
Rubyのスレッドは、いつも厄介な問題だ。Ruby 1.8はユーザ空間スレッドを実装しているがパフォーマンス問題を抱えており、マルチコアを活用することもできない。
Ruby 1.9はRubyスレッドをすべてカーネルスレッドに対応付けるよう変更することで、Ruby 1.8のスレッドの非効率さをある程度取り除いている。しかし依然として、Rubyスレッドは同時に1つしか実行できない。
原因はGIL(グローバルインタプリタロック)にある。これはGVL(グローバルVMロック)と呼ばれることもある。すべてのRubyスレッドは、実行する前にGILを取得する必要があるためだ。Pythonのような言語と同様、Rubyもこうした実装になっている(約10年にわたり、意見が分かれている問題だ)。
この数年で、いくつかのRuby実装がこの問題を取り除いてきた。JRubyとIronRubyは、もはやGILを使っていない。
MacRubyもこれらの仲間入りをして、GILなしで動くようになった、とLaurent Sansonetti氏は説明している。
すべてのMacRubyスレッドはOSカーネルによってスケジューリングされ、何かする前にObjective-Cガベージコレクタ(自分自身のスレッドで動いている)に登録されます。
依然として、MacRubyランタイムには、すべてのスレッドにわたる共有状態があるが、1つのスレッドだけがアクティブになれるのではなく、共有データ構造へのアクセスを同期するようになっている。詳しくは次の通りだ。
コアオブジェクトには、共有データ構造にアクセスするときに使うロックが含まれています。共有データ構造には、例えば、LLVMキャッシュ、各種スタブキャッシュ、BridgeSupportキャッシュなどがあります。
それ以外はすべてVMクラスに移動しました。これは完全にロックフリーです。VMオブジェクトは要求時に、ランタイムにアクセスしようとするスレッドごとに1度だけ作られます。VMオブジェクトには、スレッド実行に特有のデータ構造が含まれています。例えば、現在のブロック、バインディング、例外などです。VMはコアを呼び出してコアロックを取得することもありますが(例えば、メソッドを定義するとき)、ほとんどの時間、同時に動かすことができます。
新しいスレッドの仕組みはMacRubyのexperimentalブランチで利用可能だ。これはMacRubyの次期バージョンとなるべく設計されている。このブランチには、MacRubyで作ったサンプルの(シンプルな)Webサーバも含まれている。
次期MacRubyの安定バージョンが新しいスレッドの仕組みとともにリリースされると、Ruby 1.8(ユーザ空間スレッド)とRuby 1.9.xに対して、GILのない平行スレッドを備えたRuby実装は3つになる。JRubyとMacRubyはいずれも、Ruby 1.9.x言語およびライブラリをサポートしている。
PythonにもRuby 1.9.xと同様のGIL問題があるのだが、Unladen Swallowプロジェクトは2010年までにGILをなくすと約束している(それができるかと、提供されたパッチが実際に公式のPythonにマージされるかは、別の問題だ。この10年間、GILをなくすパッチは宙に浮いたままだ)。
最後の注意:RubyであれPythonであれ、GILに関する議論をすると、こうした言語のスレッドは、平行処理に適したやり方ではないだけだ、という意見が出る。また、GILはCPUバウンドなコードにとってのみ問題であり、I/Oバウンドなコードでは問題ではない、という意見もある。I/OバウンドなコードではGILは適度に解放され、I/O操作中に他のスレッドが動けるためだ。その点を考慮して、Rubyでマルチコアを活用できるよう、あなたはCPUバウンドなコードをどのように実装しますか?それとも、あなたは複数のOSプロセスを作成・管理することで対処しますか?
【豆蔵】大好評のため、Jenkins講座を追加開催致します!Jenkins作者の川口氏が講師です。
【ネクストスケープ】.NET、C#のアプリケーション開発者募集
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。
Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。
GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式
本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。
前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。
Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。
スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。
No comments
スレッド表示 返信