GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
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作者 Jon Arild Tørresdal , 翻訳者 竹中 翔 - (株)ポータルアイランド 投稿日 2009年9月27日
CodePlex Foundation(CPF)の新設がアナウンスされた後、コミュニティに多くの意見、反応が寄せられた。InfoQではこれまでに寄せられた反応やディスカッションのモニタリングや、Scott Bellware氏、Ayende Rahien氏、Scott Koon氏に対して新しい財団についてのインタビューを行ってきた。
コミュニティでのCPFに関するディスカッションは主に次の4つのトピックにまとめられる。
詳細の話をする前に、CodePlex Foundationの暫定取締役であるSam Ramji氏によって発表された、Microsoft内の些細だが重要な変化について述べておこう。財団が設立される前、Microsoft社員がOSSプロジェクトに貢献するためには、Microsoftの法律家の承認を得る必要があった。Sam Ramji氏はMicrosoftがこの方針を変更したことを明らかにした。
…Microsoftの開発者も財団以外のオープンソースプロジェクトと同様に、CodePlex Foundationの特定のプロジェクトを通してボランティアが可能になるでしょう。
これはMicrosoftのオープンソースソフトウェアに対する姿勢の重要な変化である。Scott Bellware氏は自身のブログで同じように語っている。
これはMicrosoftの方針の大胆な転換であり、と同時に過去の方針や哲学の重要な再考を示唆しています。
著作権所有者
既存のオープンソースプロジェクトにとって、著作権所有者の問題は詰まるところそれをCPFに渡したいかどうかということだ。開発者であり法律家でもあるJohn V. Peterson氏は、これがどういう仕組みになっているかについて説明している。
一言で言えば、著作権と所有権を財団に譲渡することになります(これはあなたが譲渡する権利を持っていることを表しています)。譲渡の引き換えに財団は、以前著作権所有者としてあなたが行っていたこととほとんど同じことができる、非独占永久ライセンスを与えます。法律上の差異は、あなたが所有者ではなくライセンシーになることです。
…CodePlex Foundationライセンスに比べると、Apacheのような他の財団のライセンスはとても好ましいものになっています。ライセンスはすぐに(寛大な条件で)供与されます。しかし結局、それは理にかなっています。オリジナルの所有者として、あなたはたぶんビジネスの観点からかなり製品に依存するでしょう。これはOSS関係者がどのくらい財団へコミットするかだと思います。
法律家のAndrew Updegrove氏はCPFのドキュメントを調査し、異なる意見を持っているようだ。
私はCodePlexのサイトにある資料が法的、及び公的認識の考え方について多くの懸念の原因になると思います。もしMicrosoftがCodePlexでビジネスパートナーを魅了したければ、振り出しに戻ってさらに抜本的な改革をする必要があるでしょう。
Phil Haack氏のブログで、Haack氏、Scott Bellware氏、Ayende氏も著作権の所有者について議論している。InfoQでは問題の本質に迫るためにAyende氏、Bellware氏、Scott Koon氏から話を聞いた。
Ayende氏:最大の問題は著作権所有者の譲渡です。ほとんどのプロジェクトでは絶対に無理です。私が何がしかの不正を疑っているわけではなく、ほとんどのプロジェクトはコード作成者の正式な所有権の譲渡を要求していないからです。さらに、ほとんどのプロジェクトは"プロジェクト"が何か定義していません。それは大半は個々の法人ではありません。
仮説例:Castle ProjectがCPFに参加したいとしましょう。この時所有権譲渡の可能性はありません。なぜなら、全てのコミッター(数年間連絡がないコミッターも含めて)と連絡をとらなければならないですし、Castleへパッチを提供した人も探さなければなりません。
Bellware氏:Scott Guthrie氏、Scott Hanselman氏、Phil Haack氏、Glen Block氏のようなMicrosoftの人々が行った仕事の成果(Microsoftのライブラリやツール)がMSPLとしてリリースされるように、オープンソースプロジェクトコミュニティの成熟のための基礎となることは間違いありません。
MicrosoftのオープンソースプロジェクトはCodePlex Foundationに誘致されました。私はこの誘致が素晴らしい結果をもたらすと信じているし、議論を呼んでいる問題のようなMicrosoftコミュニティのオープンソースの多くの課題を解決する可能性があると思います。
Koon氏:私は法律の専門家ではありませんが、あなたがオープンソースプロジェクトに貢献した人を追跡し続けないなら、他の問題を抱えることになると思います。オープンソースプロジェクト、特に非常に目立つものは、現在のコードに責任を持てなければなりません。オープンソースは特許侵害の免除とイコールではありません。そして貢献者との合意に達しているべきです。
我々はBellware氏に、もしOSSプロジェクトを抱えていたら、それをCPFに提出するかどうかたずねてみた。彼の答えは“絶対に”だった。そしてその理由をこう説明してくれた。
Bellware氏:Microsoft顧客コミュニティでのオープンソースソリューションの利用は人為的に抑制されています。これは歴史的な理由で起こっていることですが、我々は今歴史の転換点にいます。
CodePlex Foundationは問題に対する最善のオープンソースソリューションの潜在的採用者を保護します。
Microsoftはオープンソースプロジェクトによって証明され、提供されてきた価値をMicrosoftの顧客に提供するために、1から新しい製品を構築することを強制されてきました。これらのプロジェクトは極めて信頼性に乏しく、オープンソースとして未成熟なものになることがよくあります。CodePlex Foundationによって提供される保護は、複製よりも既存の価値を統合することに集中するためにMicrosoftのリソースを完全に自由にし、オープンソースによってすでに提供されている価値を失うリスクを解消する転換点でもあります。
全ては知的所有権のリスクの緩和よりも、実績に基づいたソリューションの自由な選択に向けた文化と価値の発展的な変化を指し示しています。
このオープンな競争から得られる利益を目指した文化と価値の変化は、MicrosoftとMicrosoftの顧客コミュニティを、我々が今まで見てきたよりも多くの価値を提供する新しい方向へ導く可能性があります。
CodePlex Foundation (CodePlex.org) という名前
MicrosoftのOSSホスティングサイトであるCodePlex.comが長年存在していたのだから、これは明らかに紛らわしい名前だ。何がアナウンスされ、CPFはどのように既存のCodePlex.comと関係するのかということで混乱が起こった。しかし、CPFはCodePlex.orgにあり、説明が100%明確ではないにしてもこの問題はCodePlex Foundation FAQで解決された。特にCodePlex.comのことは多く言及されている。Scott Hanselman氏はそれについて概説している。
CodePlex.orgとCodePlex.comとはもちろん違うものです。CodePlex Foundationは501(C)(6)に分類される組織であり、Microsoftから独立しています。この組織は商用ソフトウェア開発者がオープンソースソフトウェアを利用するのを手助けするために作られました。
CodePlex.orgとCodePlex.comとの間には、名前が同じという以外の関連性はないようだ。ネーミングの紛らわしさは多くの人に不幸なことだと見られている。CPFの顧問であるPhil Haack氏でさえ、“不幸にも紛らわしい名前”だという意見を述べている。
Scott Bellware氏は自身のブログの中で、CodePlexという名前を選択した理由について述べている。
CodePlexというブランドの浸透は安全な投資であり、オープンソースについて完全には納得していないMicrosoftの株主を納得させる助けになると思います。Microsoftはそうしようとしています。この名前を選び、オープンソースの努力の他の側面を強調した名前を使うことは理にかなっています。
しかしJohn V. Petersen氏はこの名前はバッドアイディアだと考えている。
…もし私が財団の設立に関与していれば、Microsoftと全然関係のないブランディング戦略の方に賛成したでしょう。
Microsoftの関与
MicrosoftはCPFに1,000,000ドルの資金を出したが、CPFはMicrosoftからは独立している。とは言うものの、正式なメンバーが決まるまでは暫定的な取締役や顧問などとしてMicrosoftの代表(NovellのMiguel de Icaza氏やDotNetNukeのShaun Bruce Walker氏は除き)の多くが在籍する。
我々はScott Koon氏にCPFへの最大の関心事についてたずねた。
Koon氏:財団にはMicrosoftの役員がたくさん参加しています。それはMicrosoftのビジネスのように見えてしまうのでよくないことだと思います。これはMicrosoft寄りで.NETやMicrosoftのオープンソースソフトウェアだけをプッシュする役員の代わりになるメンバーがいないという事実に関係しています。
また、Microsoftは非Microsoftの顧客や開発者を侵略し続けています。これは財団の目標を台無しにしているでしょう。
InfoQ:CPFはソフトウェア開発を行っている企業とOSSコミュニティを近づけるものだと思っていますか?
Koon氏:オープンソースの使用に対して懸念を抱いている企業を安心させる効果はあると思います。しかし実のところ、Microsoftが実際にオープンソースを受け入れ、内部でそれを使用し、Windowsと一緒にサードパーティのオープンソースを出荷するようになるまで、それは困難です。
CPFは何を提供しなければならないのか?
まだごく初期の段階であるため、CPFが何をどうやって提供するつもりなのかははっきりしていない。しかし、codeplex.orgではこのようにアナウンスされている。
CodePlex Foundationは商用ソフトウェアの開発者のオープンソースプロジェクトへの参加を手助けします。 …
CodePlex Foundation はオープンソースコミュニティからFoundationパートナーや商用ソフトウェア開発企業へのコミュニケーションのチャンネルも提供します。…
これらの目標を達成するための枠組みは以下のものを含みます。
- 付随定款。これらは財団の運営のために理事会で制定されたルールが基になっている。
- 寄贈契約。企業もしくは個人が財団へ知的財産権を寄与する方法のテンプレートとなります。
- 使用許諾契約。企業もしくは個人が財団へ知的財産権の使用を許諾する方法のテンプレートとなります。
CodePlex Foundationは標準のオープンソースライセンスの下で知的財産権を公開します。どのオープンソースライセンスかは問題となっているオープンソースプロジェクトのニーズや制約に依存します。
InfoQではAyende氏にCPFがOSSプロジェクトに何を提供できるのかについてたずねてみた。
Ayende氏: リソースです。テクニカルライターや継続的インテグレーションやWebサイトを実行するためのサーバーを提供できるでしょう。これらは一般的にほとんどのOSSで大きな問題になります。
もうひとつは指導です。これはASFではとても上手く機能していて、プロジェクトはメンターに指導されながら成長していきます。それは健全なエコシステムの土台を作ります。
そして、彼がCPFと協力しようと考えているかどうかについては
Ayende氏: 彼らがやろうとしていることの中ですぐに実施可能なものについてもっと知る必要があるでしょう。私は彼らと話し合おうと思っています。
ひとつ確かなことは、CodePlex Foundationは多くの人々を驚かせ、その上Microsoftが主導権を持ったことだ。CPFが彼らの目標を達成できるかどうかはとても興味深い。
…コードのやりとりやソフトウェア企業、オープンソースコミュニティの相互理解を可能にします。
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