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Sam Ramji氏へのインタビュー - CodePlex Foundationについて

原文(投稿日:2009/09/18)へのリンク

今週のはじめ、InfoQはAyende Rahien氏、Scott Bellware氏、Scott Koon氏へのインタビューをと共にCodePlex Foundation (CPF)に対するコミュニティの反応を伝えた。今回は、Sam Ramji氏へのインタビューをお届けする。氏はCPFのプレジデントだ。

InfoQ: 既存の財団を支援するという選択をせずに、新しい財団を創設したのはなぜですか。

Sam: 商用ソフトウエアの開発者は現在、積極的にオープンソースプロジェクトに関わっているとは言えません。そして、この状況をタの財団が変えようとしているとも思えません。CodePlex Foundationは自然で、独立的なフォーラムを作るために設立されました。このフォーラムは、商用ソフトウエアの開発者とオープンソース開発者の間でコードや知見を交換し、商用ソフトウエア開発者がオープンソース開発に貢献するのを簡単にします。他の財団の活動と競争するのではなく、補完的な役割を果たします。 技術的な面から言うと、我々が着目しているのは企業や企業に属する開発者が貢献してくれるための仕組みです。この仕組みは、特定のオープンソースライセンスや特定の技術、プラットフォームに基づくものではありません。そうではなく、各人が割り当てられた作業と互いの役割に関する規約に拠って立つ仕組みです。  Microsoftは他の財団も支援しています。Apache Software Foundationには直接資金提供をしていますし、Eclipse Foundationには技術的な面で貢献しています。

InfoQ: codeplex.org上でのインタビューでは、CodePlexは特定のプロジェクトの代わりにプロセスに焦点を当てる、と話しています。このプロセスとはどんなものでしょうか。

Sam:設立初期に我々が目指しているのは、最良のプラクティスとプロセスを集めることです。これらは、ソフトウエア企業とオープンソースコミュニティが、オープンソースプロジェクトで効率的に協力するために必要です。 この目標を実現するため模索しているのは、貢献と作業負担の規約です。 以下が作成した草案です。 

InfoQ: 財団の名前にCodePlexという名を使うことで、同じようにMicrosoftと密接な関わりがあるcodeplex.comcodeplex.orgの間で不幸な混乱が起きるのではないか、と批判する向きもあります。このことは今後の活動にとって潜在的な問題になると思いますか。

Sam: 潜在的な問題になるとは思っていません。確かにMicrosoftは設立に貢献しました。しかし、財団の運営は独立しています。CodePlexという名前は商用ソフトウエアの世界でもオープンソースコミュニティでもよく知られています。知名度は高いと言っていいでしょう。財団はフルタイムのエクゼクティブディレクターやスタッフを抱えます。なので財団の役割をより差別化させるのに役立つコメントや提案は取り込んでいきたいと思っています。

InfoQ: オープンソースコミュニティの多くは、まだMicrosoftを強く疑っています。CodePlex foundationはどのようにしてMicrosoft(そして財団に参加するその他の企業)とオープンソースコミュニティの関係を強化していくと思いますか。

Sam: 私が在職していた5年間の間に、Microsoftはオープンソースに関して大きく歩みを進めました。Apache Software FoundationやLinuxカーネルへの貢献はこの時期に行われました。私の考えでは、CodePlex Foundationは企業に属する開発者がオープンソースコミュニティへ参加するための自然なフォーラムが提供できると思っています。そしてこのような協力が互いの関係を強くしていくでしょう。

InfoQ: 役員はどのように選ぶつもりですか。

Sam: コミュニティや企業のリーダーと対話や顧問機関からの提言を通じて、CodePlex Foundationの常任の役員を選出する方法を確立し公開します。この案件は財団設立当初に行うと決めた案件のひとつです。

InfoQ: あなたから見て、CodePlex Foundationの成功のためにもっとも重要なことはなんですか。

Sam: 我々が素早く遂行しなければならないのは、常任役員を選出し、顧問機関にも様々な視点が盛り込まれるようにして、さらに常任のエクゼクティブディレクターを署名の上で雇うことです。重要なのは我々は与えられたミッションに対して真剣に取り組んでいるということを人々に理解してもらうことでしょう。さらにMicrosoftから独立していること、そしてソフトウエア企業とオープンソースプロジェクトが互いにオープンソースプロジェクトへ参加できるように全力を尽くしていることを知らしめる必要があります。

InfoQ: これから数ヶ月の間にどんなことを行う予定ですか。

Sam: まずはじめの2、3ヶ月に常任のエクゼクティブディレクターの選出するを行う予定です。またこの間に、参加したいプロジェクトを選択する方法を決め、興味のあるプロジェクトとコミュニケーションをとる方法を確立し、財団への信頼を高め成功へ導いてくれるような最良のプラクティスとプロセスを開発します。 これらの議論は複数の公開フォーラムで見ることができるでしょう。我々のメーリングリスト(http://groups.google.com/group/codeplex-foundation)でも見れます。

InfoQ: InfoQのために時間を頂き、ありがとうございました。

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