GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
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作者 Vikas Hazrati , 翻訳者 徳武 聡 投稿日 2009年10月21日
"技術的負債"という言葉はWard Cunningham氏によって作られた。この言葉が表すのは、短期的には簡単に実装できるが長期的には大きな悪影響を生み出すような設計上の方法を採用してしまったがために、開発チームが引き受けざるを得ない義務のことだ。技術的負債をどう考えるべきか、どのように分類できるか、についてアジャイルを実践する人々がそれぞれの見解を表明している。
Martin Fowler氏は技術的負債について次のように定義している。
技術的負債は金融の負債と似ています。金融の負債と同じように、技術的負債にも利息を支払わなければなりません。この支払いは、将来の開発で必ず発生する余計な努力というかたちで支払うことになるでしょう。原因は、素早いが汚い設計をしてしまったことにあります。コツコツと利子を返していくという選択肢もありますが、この素早いが汚い設計をリファクタリングして良い設計にすることで元金を返済することもできます。もちろん元金を返済するにはコストがかかりますが、将来の利息の支払いは少なくなるでしょう。
Steve McConnell氏は技術的負債をふたつの種類に分類している。
Uncle Bob氏は、プロジェクトが陥る混乱状態も技術的負債だと考えられていることもあるが、それは間違っていると指摘している。氏によれば、
混乱状態は技術的負債ではなく、単なる混乱状態にすぎません。技術的負債を生み出す意思決定は実際のプロジェクトが持つ制約の下で行われます。この意思決定は確かに危険なものですが、利益を生み出す可能性もあります。他方、混乱を生み出す意思決定は決して理性的ではなく、怠惰や職業意識の欠如の下で行われます。将来的に挽回することもできません。混乱とは常に損失なのです。
Uncle Bob氏が指摘するのは、巨大な不動産抵当負債を背負った人にはより強い規律が必要になるように、技術的負債もコードをきれいにすることの必要性を生み出す、ということだ。一度チームが技術的負債を引き受けることが決まれば、可能な限りコードをきれいに保つことがなおさら重要になる。きれいに保たなければ、すぐに状況は悪化し、負債を返済するのはさらに難しくなるだろう。
Martin Fowler氏の見解では、混乱状態もまた技術的負債のひとつであるがその種類は異なっている。氏は、混乱状態とは、いわば無鉄砲な借金で生活苦を拡大するようなものであり、よく考えて良識的にする借金と対比して考えられる、と説明している
Martin Fowler氏は次のような例を示して、技術的負債を四象限に分類している。
このように、プロジェクトが技術的負債を抱え込んでしまうのは避け難いし、ある程度予測しておくべきだろう。 鍵になるのは、チームのメンバが無鉄砲な借金を決してしないようにすることだ。無鉄砲な借金は、不可能ではないにしろ非常に扱いづらい混乱状態を引き起こすのだから。
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