GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
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作者 Abel Avram , 翻訳者 吉田 英人 投稿日 2009年11月8日
Yahoo! のクラウドコンピューティング担当 SVP (senior vice-president,上級副社長) である Shelton Shugar 氏は Cloud Computing Conference で行ったキーノートにおいて,同社の HTTP キャッシュサーバ Traffic Server (TS) を Apache に寄贈すると発表した。
Traffic Server は 2003 年の Inktomi 買収時に入手したもので,主に HTTP/1.1 キャッシングプロキシサーバとして Yahoo! で稼動中であり,1日あたり 300億の Web オブジェクトと 400TB を越えるデータを処理している。TS は1台の 8コアCPUマシンで 35,000 RPS (Requests per Second,1秒あたりのリクエスト処理数) の処理能力を持っている。数ヶ月の Apache Incubator Proposal の後 TS は Incubator project として,Hadoop のときと同じように Apache Project へのステップアップを目指すことになる。Hadoop は Google の MapReduce から発生した別プロジェクトであり,Yahoo! はこれに大きな貢献をしている。
TS はキャッシュサーバ以外に,セッションおよびコンフィギュレーションの管理,ロードバランシング,認証とルーティング,などの機能を持っている。また外部 API を備えており,プラグインによる機能拡張が可能だ。TS はクラウドベンダにアピールするだろう,とShugar 氏は考えている。
このソフトウェアに関心を持つのはクラウドを構築する人たちと,そのサービスを利用する人たちでしょう。彼らは Traffic Server の価値と可能性について理解しています。スケーラビリティの観点から,このソフトウエアと比較し得るものはどこにも存在しません。
Datacenter Networks 社の リサーチ担当 VP である Cindy Borovick 氏は,TS の重要性について次のようにコメントしている。
開発者の興味を引くのは,それ(TS)がプラットフォームとしての Yahoo Cloud を実現するものであるからに他なりません。Traffic Server のオープンソース化について,Yahoo はネットワークインフラの重要性を訴えるとともに,Yahoo のプラットフォームの持つネットワークインテリジェンスがよりよいエンドユーザ・エクスペリエンスを実現することによって,結果として顧客信頼,親密性,収益向上に結びつくと主張しています。いずれにせよ,それが付加価値であることは事実です。
オープンソース版 TS での Yahoo! の最初の目標は,64bit サポート,他の Unix 系 OS への移植 (現在は Linux 上でのみ動作),CARP, HTCP, ESI, ネイティブ IPv6 などの機能追加,そしてパフォーマンスのさらなる向上だ。
開発チームの当初メンバは Yahoo! 社員だが,すでに社外の開発者からもこのプロジェクトへの参加希望が寄せられている。ソースコード の外部依存性は BDB,OpenSSL,TCL,STL,glibc,expat (XMLパーザ) など標準的なライブラリ以外にはない。また,コードとともに 管理者ガイド (Administrator’s Guide) と SDKプログラムガイド (SDK Programming Guide) も提供されている。
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