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Java EE 6の最終ドラフト案はプラットフォームの将来の方向性をほのめかしている

作者 Charles Humble , 翻訳者 能仁 信亮 投稿日 2009年11月1日

セクション
デベロップメント,
エンタープライズ・アーキテクチャ
トピック
Enterprise Application Blocks ,
Java
タグ
Java EE

原文(投稿日:2009/10/14)へのリンク

JSR-316(Java EE 6)の専門家グループは、この仕様の最終ドラフト案を公開した。 第1次ドラフトから変更されたもので目立つのは、フル・プラットフォームとWebプロファイルの双方で必須のものとしてJSR-330(Dependency Injection for Java)の追加、JSR-299(Contexts and Dependency Injection for the Java EE Platform、以降 "CDI"と表記)とJSR-303 (Bean Validation)などがある。CDIとJSR-330の折り合いをつけるため、CDIの2回目の最終ドラフト案が発行され、その中では、JSR-330で定義されたDependency Injectionアノテーションを再利用し、EJB Session Beanにコンストラクタ・インジェクションの追加や、その他の細かな変更を加えている。

専門家グループは、既に発行済みのWebプロファイルとフル・プラットフォームのドキュメントに加えて、Managed Beansの仕様を追加した。Managed Beansは、コンテナによって管理対象として扱われるJavaクラスで、CDIとJavaServer Facesの双方で広く利用されているコンセプトだ。加えて、EJBのSession BeanをJava EEコンテナの外側で利用できるようにするEJB Liteの導入で、3つの異なったコンセプトがJava EEプラットフォーム自体に存在することになる。同様のコンセプトはSpringやSeamといった広く利用されている他のフレームワークにも存在している。Managed Beansはリソース・インジェクションやライフサイクルコールバックやインターセプタといった基本サービスの小さな集まりをサポートする。他の仕様は、この定義の上に仕様を構築でき、サービスを追加できる。例えば、CDIはDependency Injectionを追加しているし、EJB Session Beanはトランザクションやリモーティングなどを追加している。Roberto Chinnici氏はBlogで、次のような例を提供している。

JAX-RSのリソースクラスが与えらた場合、それに@ManagedBeanアノテーションを追加する、もしくはEJBコンポーネントのアノテーション(@Stateful)または多くの可能性のあるCDIアノテーションの一つ(例えば@Default修飾詞)を付け加えることで、Managed Beanにすることができます。さらに、逆の見方をすることも可能で、Managed BeanやEJBコンポーネントに由来したクラスに、JAX-RSの@Path アノテーションを加えることで、JAX-RSのリソースクラスになると見ることもできます。同じことが、サーブレットやJAX-WSエンドポイントクラスや(大部分の)その他のJava EE 6のコンポーネント・タイプに対して可能なのです。

Managed Beansの仕様は現在のところ小さなスコープのみを扱っているが、Sunが考えているJava EEプラットフォーム全体の方向性を指し示す重要なものだ。Java EEプラットフォーム全体をこの方向で動かすには、さらなるリファクタリングが必要だろうが、Managed BeansとJava EE 5で導入されたアノテーションをベースとしたプログラミングモデルの組み合わせによって、最終的に開発者は、どのコンポーネント上でもJava EEプラットフォームで提供される任意のサービスを選択して利用することができるようになっていくのに、困難はともなわないだろう。同時に単純なManaged Beansモデルは、プラットフォームのなかにある既存の拡張ポイントとサービスプロバイダ・インターフェースを補完し、Javaフレームワークや製品開発者に、プロットフォームの上に簡単にレイヤをかぶせるための標準的なメカニズムを提供する。これが EE 6の主要なゴールなのだ。

SunのGlassFish バージョン3が、フル・プラットフォームをサポートする最初のアプリケーションサーバとなるだろう。プレビューは既に利用可能だ。次のJBoss 5.2のベータでは、JavaServer Faces (JSF) 2.0やJava Persistence (JPA) 2.0、Bean Validation、新しいバージョンのCDIを含んだJava EEの一部のサポートを提供する予定だ。SpringSourceも新しい標準を一部サポートする。Spring 3.0は、JSF 2.0、JPA 2、Bean Validation、JSR-330をサポートしている。将来のSpring 3.xリリースでは、Servlet 3を含んだその他のEE 6 APIをサポートする予定になっている。

IDEサポートに関しては、NetBeans 6.8がFaceletを含んだJSF 2.0や、JPA 2.0とGlassFish バージョン3のインクリメンタル・デプロイメントをサポートする予定だ。今のところ、マイルストーン2リリースがダウンロード可能だ。JetBrainsもEE 6の動向を追いかけており、IntelliJ IDEA 9は、GlassFish 3とともに、JPA 2.0、EJB 3.1、JSF 2.0、Servlet 3、CDI、Bean Validationをサポートする予定だ。

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