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新しい特許契約を伴いMoonlight 2.0がリリースされた

原文(投稿日:2009/12/23)へのリンク

今後のMoonlight 3、4の開発を補助するというMicrosoftの契約を伴って、Moonlight 2.0がリリースされた。さらに、Microsoftの新しい特許契約により、エンドユーザはMoonlightを使うことによる特許侵害から保護される。

Moonlight 2.0 Beta 1は2009年8月にアナウンスされていたが、Betaフェーズはすでに終了し、現在はMoonlight 2.0正式版がここからダウンロードできる。Moonlight 2.0はLinux版Firefox + Mono 2.6 + Cairo + Gtk+上で動作する。開発チームはLinux版Chrome上でも動かせるよう、現在作業を行っている。Miguel de Icaza氏によれば、Moonlight 2.0はC/C++のコードおよそ142,000行と、C#のコードおよそ320,000(そのうち125,000行はMicrosoftが公開しているオープンソースのSilverlight Controlsのもの)からなるという。

MicrosoftはMoonlightの開発に関するNovellとの協業の契約を延長し、Silverlight 3と4のテストスィートを提供した。Moonlight 3 Betaは2010年の第一四半期に、正式版は2010年の秋頃にリリースされるだろう。その後すぐにMoonlight 4が続くようだ。

MicrosoftはMoonlightユーザ向け特許契約を拡張した。この特許契約ではNovellからMoonlightを入手したユーザだけでなく、他のLinuxディストリビュータから入手したユーザも保護される。これは実質的に、Moonlightを商用Linuxディストリビューションに同梱できることを意味している。1つ注意点があり、MP3、VC1、H.264、AACコーデックを含むMicrosoft Media PackはNovellのみにライセンスされている。なぜなら、これらはMicrosoftがオリジナルの所有者から購入したものであり、かなりの金額を支払わない限り、それらを使用する権利を誰でも使えるように拡張することができないからだ。サードパーティLinuxディストリビュータにはオープンソースのコーデック(Ogg、Vorbis、Theora)を利用する、またはMPEGのオーナからライセンスを購入する、Microsoftからサブライセンスを購入する、コーデックを自身で実装するといった選択肢がある。

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