InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

Azureに対する機能要望の投票結果

作者 Jonathan Allen , 翻訳者 能仁 信亮 投稿日 2010年1月17日

セクション
運用/インフラ,
デベロップメント,
設計/アーキテクチャ
トピック
Architecture ,
クラウドコンピューティング ,
.NET

原文(投稿日:2009/12/27)へのリンク

アイデアはとても単純なものだ。旧来のホスティングでは、一台の筐体を借りて、そこで数十の小さなWebサイトを実行することができる。Azureでは、サイトごとに一つのWebロールを借りるように求められている。このことで、劇的にホスティングのコストが上昇する可能性がある。一つのWebロールあたりの年間の最小コストは、おおよそ1,051.20ドルとストレージ、帯域、トランザクション料金だ。これが、Azureを小さなサービスやWebサイト向けにもっと安くしてほしいと求めている人たちがいる理由だ。

この議論に対する反論は、Azureは小さなサイトを対象にしたものではないというものだ。この言い分の元になっているのは、既存のサイトをホスティングするために複数のWebロールが必要でないのであれば、Azureのターゲットの顧客ではないというものだ。もちろん、これは将来のある時点で大きくなるかもしれない小さなサイトには厳しいものだ。

この議論に促されて、Jouni Heikniemi氏は、Windows Azure ExpressとWindows Azure Compute Small Business Editionを新しくつくるように提案を行った。コンセプトは単純で、うまく作られたWebサイトが、CPUの一部しか必要としないときにも、プロセッサコア全体に対して料金を払わなければいけないのかというものだ。そのかわりに、開発者がコンピュート・インスタンスの一部を月々10ドル程度を目安に借りられるようなプランを彼はMicrosoftにサポートしてもらいたいと考えている。

次の話題は、開発者向けの無料アクセスの継続だ。高価なMSDNサブスクリプションがなければ、組織に属さない開発者は、Azureを試しに使ってみるには自分のお金を支払う以外にないのだ。このトピックに関しては多くの議論が行われたが、開発者がこれを無料の本番インスタンスとして利用しないことを保証するのは難しい。おそらく、Jouni Heikniem氏のアイデアのようなものを提供することで、この問題も同様に解決されるであろう。

3番目の話題は、少々驚くべきものだ。Azureは電子メールの送信をサポートしていないというものだ。メールの送信は大半のWebサイトにとって必須のコンポーネントだ。アイデアとして次のようなものがあげられている。電子メールの送信ごとに課金する、送信メールの数に上限を設ける、Exchange OnlineやGmailなどの他のメールサーバと連携するなどだ。

これから議論する次の2つは主にWorkerロールの必要性に関するものだ。Workerロールは2つの根本的な問題を抱えている。ひとつめは、Azureアーキテクチャが、それぞれのWorkerロールが一つの特定のタスクを処理するように設計されているという点だ。複数の機能を一緒にバンドルする場合、ロール全体をひとかたまりとしてアップグレードしなければならないので、ロールのアップグレードが問題となる。Azureの課金モデルは、正反対なのだ。デプロイされたインスタンスごとに課金されるので、特にプロセスが普段アイドルな場合は、可能な限り多くのプロセスを一緒にまとめた方がよいのだ。この理由から、複数のロールが、同じインスタンスを共有できるようにすべきだという提案が行われた。

ふたつめの問題は、必要な時だけ実行されるようにWorkerロールをスケジュールすることがAzureの中でできないというものだ。プロジェクトでは、設定された時間に実行され、自動的にシャットダウンされる多くのWorkerロールが必要とされることがよくある。Azureの課金モデルは、どれだけの時間、実際に実行されたかではなく、どれだけの時間デプロイされていたかを元にしているので、内部のタイマーを使うことでは解決しない。Azureの外側にホスティングされた外部のタイマは利用可能だが、信頼性の問題がでてくる。

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。