GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
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作者 Alex Blewitt , 翻訳者 吉田 英人 投稿日 2010年1月26日
YouTube は HTML5 サポートのベータ版 を発表した。HTML5 の <video> タグを処理可能なブラウザを対象として, H.264 フォーマットでビデオ配信を行う。H.264 を選択したことは意外ではないだろう。Apple の iPhone がネイティブサポートしている (そしてそれが, YouTube モバイルアプリケーションの実行方法である) からだが,同時にそれは,H.264 をサポートしていないブラウザではコンテントを表示できない,という意味でもある。
開始時点でのサポートリストには Safari 4+,Google Chrome,Internet Explorer 用 Chrome Frame プラグインが含まれている。HTML5 をサポートする FireFix 3.6 がリリースされたが,サポートするのはオープンソースの OGG ビデオフォーマットに限定されている。
<video> と <audio> ネイティブタグは,WhatWG (Web Hypertext Application Technology Working Group) が作成した HTML5 仕様の拡張機能に含まれている。ただし,ビデオ表示用にサポートするコーデックの選択については,同意に達していない部分がある (コーデック /Codec は,バイナリデータのストリームをビデオフレームの連続にデコードするプログラム)。論点となったのは効率の問題 (ダウンロードサイズがより小さいこと,さらにコンピュータ的にデコードが容易なこと) と,アルゴリズムを保護する特許に関してである。
選択対象は,ハードウェアやモバイル機器(iPhoneなど)に広く実装されていて,特許による保護対象である MPEG 標準 H.264 と,オープンソースであり,特許権がないと考えられている Ogg フォーマット,この2つである。Google や Apple などの (ライセンス取引の可能な) 大企業が H.264 フォーマット (他の目的で,すでにライセンスを取得している) を支持する一方,Firefox や Opera のようなオープンソース企業は,オープンソース Ogg フォーマットの方を支持している。
WHATWG は一時,単一ビデオフォーマットへの標準化を試みたことがある。その議論が非常に長期にわたったため,最終的には WHATWG (現在は HTML5)グループの活動の停滞を避ける目的で,統一フォーマットを決めない妥協案が Ian Hickson 氏によって提出されている。それを 説明した メールによれば,
HTML
<video>と<audio>に関して公式・私的ともに非常に多くの議論を重ねた結果,不本意ながらすべてのベンダにとって実装・公開の上で適当なコーデックは存在しない,という結論に達しました。現在 (2009年7月) の状況は次のとおりです。
- Apple はハードウェアサポートの欠如と特許状況の不確実さを理由として,Ogg Theora を (Safari で使用するために) Quicktime にデフォルト実装することを拒否しています。
- Google は H.264 と Ogg Theora をともに Chrome に実装していますが,Chromium のサードパーティ配布者に H.264 コーデックをライセンス供与できる立場にありません。また,Ogg Theora のビット品質 (quality-per-bit) が YouTube で扱うデータ容量には適していない,という意見を表明しています。
- Opera は 関連特許のライセンス額が膨大であることから,H.264 の実装を拒否しています。
- Mozilla は,彼らのソフトウェア配信をカバーするライセンスを取得できないため,H.264 の実装を拒否しています。
ArsTechnica によって 問題の詳細な検討 が行われた後も,状況は変わっていない。しかし YouTube での HTML5 の採用が普及への足掛かりになるかも知れない。
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