GAE開発の落とし穴
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作者 Abel Avram , 翻訳者 吉田 英人 投稿日 2010年2月21日
Symbian Foundation が Symbian プラットフォームをオープンソース化する意向を発表したのは 1年8ヶ月ほども前 のことだ。これを最も普及しているプラットフォームの注目すべき動き,と見る向きのある一方で,すでに手遅れだ,という意見もある。
10年以上の開発期間と数十億ドルの価値を持つソースコードのパッケージ 108 個に加えて,Symbian Development Kit と Product Development Kit という Symbian に対応した2つの開発キットが ダウンロード 可能になる。ただし,すべての機能が完成するのは今四半期後半の予定だ。今回のイベントはスケジュールを4ヶ月前倒しして実施されたが,これは Apple iPhone と Google Android の影響力拡大に対抗するための競合的な動きである,と見られている。
Nokia,AT&T,Motorola,NTTドコモ,Samsung,Sony Ericsson,Texas Instruments,Vodafone などの企業が支援する Symbian は,世界中の 3億3千万台の携帯電話 で使用されているオペレーティングシステムであり,モバイルマーケットのほぼ 50% を占めている。そのようなプラットフォームのオープン化は,この市場のトレンドに対して重大なインパクトを持つものと期待されているが,他の人々は違った見方をしている。
Symbian Foundation の Lee Williams 氏は,開発プロセスの迅速化にオープンソース Symbian が必要であった理由に関して,次のように 説明している。
サードパーティアプリケーションを開発している複数の会社と話したとき,彼らが知的所有権の取り扱いに9ヶ月もの期間を費やしていることが分かりました。まさしく進展への障害だったのです。
Williams 氏はまた,これはマーケティング目的の行動ではない,としている。BBC によると,
現在の活動のアイデアは,Android やオリジナル iPhone より12~18ヶ月前からあったものです。
完全にロックインされた iPhone,そして Google Docs,GMail,Calendar など相当量の非公開コードを含んでいる Android と比較したとき,すべてのソフトウェアが完全にオープンである Symbian は,デバイス製造会社や開発者にとって非常に魅力的に映るかも知れない。
PC World の編集者である Tony Bradley 氏は Symbian のオープンソース化で誰が利益を得るのか に関する記事を書いている。
Bradley 氏はしかし,それらは限られた期間のことだと考えている。
Symbian のオープンソース化によって,マーケットシェアの損失をある程度は食い止められるかも知れません。プラットフォームの寿命を伸ばすことも間違いないでしょう。それでも Symbian が過去のスマートフォンプラットフォームであることに変わりはなく,残された日数は限られています -- 多少増えはしましたが。
LinuxInsider も Symbian の活動の効果を調査して,いくつかの評価を収集している。その意見の大勢は次のようなものだ。すなわち,今回の動きは実行が遅すぎたため,効果は期待できそうもない。iPhone と Android プラットフォームの進展のため,そして app store を持っていないために,Symbian プラットフォームは現在のモバイルデバイス市場との関連を急速に失いつつある,と。
ZDNet 編集者である Dana Blankenhorn 氏は,Symbian が敗れたのはゲームが変わったためだ と見ている。
Symbian はキャリアが中心であった時代の製品です。当時は通話時間が重視され,データは限られた範囲でのみ送受信されていました。Verison Wireless などのキャリアは,顧客に対する管理力を公に自慢さえしていました。彼らの機器で動作するすべてのプログラムは前もって承認され,支給されたものだったのです。ネットワークが強く,デバイスは弱い時代でした。
今はそうではありません。世界はデバイスが強くネットワークが弱い時代へと発展を遂げたのです。大量の iPhone のデータトラフィックは WiFi を通っています。そう,Internet を,ですよ。あきれた話です。
結果として,より高速な通信は要求されるものの,ビットあたりのキャリアの収益は以前より少なくなっています。消費者はデバイスを電話としてよりも,コンピュータとして見るようになりました。
これは Symbian が創造した世界ではなく,入りたがっている世界です。言ってしまえば,Symbian のパートナー企業たちがその到来を無視してきた世界なのです。そんな彼らを今になって,リーダとして信頼できるでしょうか?
ArsTechnica の編集者である Ryan Paul 氏は,Symbian の取った行動は重要 だが,それでも失地回復は難しいだろう,という見方をする。
Symbian は短期間のうちに大きな進歩を遂げました。それでも過去の優位性を保つためには,まだまだ多くの作業が Symbian Foundation に残されています。Nokia に代表される Symbian の主要な支援者たちは Linux を推し進めていて,Symbian ベースのどの製品よりも優れた Linux ベース製品を提供しようとしています。一方で個々のモバイルアプリケーション開発者たちは Apple の iPhone プラットフォームにどんどん引き寄せられて行きます。オペレーティングシステムをオーバーホールしようとする Symbian Foundation の努力には期待が持てますが,Symbian の妥当性が薄れている,という評価を克服するのは容易ではありません。ただしカーネルソースコードの公開は,正しい方向へと向かう新たなステップではあります。
どう思われるだろう? Symbian はマインドシェアや,それに続くマーケットシェアを取り戻せるだろうか,それともここ数年間そうであるように,徐々にその領域を失い続けていくのだろうか。
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