InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

スクラム認定制度はまた作り替えられるのか?

作者 Vikas Hazrati , 翻訳者 和智 右桂 投稿日 2010年2月28日

セクション
プロセス/プラクティス,
設計/アーキテクチャ
トピック
Agile ,
トレーニング/認証
タグ
Scrum ,
認証

原文(投稿日:2010/02/09)へのリンク

スクラム認定制度は、おさまることのない議論の1つである。当初は、 認定制度というものが持つ空虚な性質 に向けられたもので、「授業料を払い、2日間にわたる授業の間椅子に座っていればなれる」というコメントがつけられた。続いて、新しいフォーマットが考えだされたのだが、やはりこれも認定制度の哲学に反対するアジャイル実践者を熱中させることはできなかった。これらの教訓を受けて、また別に作り替える準備がなされているのだろうか?

Mike Cottmeyer氏は最近、スクラムが規定できるようなものではない以上、どのように実践するのかについて誰かを認定する明確な方法は存在しないとしている。氏は次のように言っている。

スクラムは二兎を追うことができません。スクラムは規定できるようなシンプルなフレームワークではあり得ないのに、それら全てをどう実践するかについての認定制度を始めてしまったのです。

Cottmeyer氏によれば、スクラムは、優れたソフトウェアエンジニア、テスタ、ビジネスアナリストになるためにはどうすれば良いのかを教えてくれるものではないのであり、さらには優れたスクラムマスタのなり方すら教えてくれないのだという。そしてこのギャップを埋めることは受け手に委ねられている。氏は明確な知識の体系が必要であると言及している。

もし、スクラムがシンプルなフレームワークであるというならば、明確かつ正確に定義されていて、不十分なスクラム("Scrum-But")について語り、正しく実践していない人を指差すことができるというならば、どこに明確な知識体系があるのでしょうか?ほとんどのスクラムプロジェクトに、ほとんどの場合受け入れられるような内容がどこに文章化されているのでしょう?私が自分の機能不全を隠すためにスクラムをねじ曲げているのか、単にギャップを埋めているのかということの違いをどうやって説明すれば良いのでしょうか?誰ならそれを決められるのでしょう?それとも単に、そういうものを見たら分かることが求められているのでしょうか?

Mike Cottmeyer氏が言わんとしていたことに対するコメントとして、Niels Verdonk氏は自分の最近の経験を付け足している。氏はCSMコースを受講し、新しく認定されたスクラムマスタにチームを任せるのは難しいだろうという感覚を共有しているのだ。氏は次のように言っている。

失礼ですが、私は新しく参加した認定スクラムマスタに自分たちのチームを任せようとは思わないでしょう。

Verdonk氏は、Mike Cohn氏との議論について言及した。そこでCohn氏は認定スクラムマスタという用語がレガシーであるということに合意している。つまり実体に比べて重すぎ、おそらく過去に誤った選択がなされたということだ。さらに、Verdonk氏はこう付け加えている。

Cohn氏も私と同じように、認定プログラムの名称を変更すると宣言されるだろうと考えています。認定スクラムマスタという名称はレガシーとなった名前であり、実体に比べて重く聞こえるように見えると考えているのです。新しい名前はまだ決められていません。ただ、氏は、認定スクラム実践者("the Certified Scrum Practitioner")は、認定スクラムプロフェッショナルに替わる予定だと教えてくれました。
思うにスクラムアライアンスは間違ったものについて強く自覚しており、それを修正することに最善を尽くそうとしているのでしょう。これは綱渡りのように思えます。Ken Schwaber氏が最近スクラムアライアンスに対して認定プログラムに関連する意見の相違を手渡しているからです。

さて、これについてすぐに新しく具現化されたものが登場するのだろうか?それともCottmeyer氏が言うようになるのだろうか。

少なくとも、認定対象に関する一般的な定義がなければ、誰かを何かに認定するということに私は頭が回りません。基準として受け入れられたものがなければ、「認定スクラム」などというものは単に商業的なギミックにすぎないでしょう。

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。