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Windows Azureはいずれ成功するのか、それとも結局はニッチなのか?

作者 Abel Avram , 翻訳者 猪股 健太郎 投稿日 2010年3月11日

セクション
運用/インフラ,
デベロップメント,
設計/アーキテクチャ
トピック
.NET ,
ケーススタディ ,
クラウドコンピューティング
タグ
Microsoft

原文(投稿日:2010/02/28)へのリンク

マイクロソフトは長い歴史の中で成功もあれば失敗もあった。なんとか競争に勝とうとしてきたが、結局1番になれなかった製品もいくつかある。マイクロソフトは、Windows OSと同じようにWindows Azureでも成功するだろうか?それともWindows Mobileと同じようにニッチな存在にとどまるのだろうか?

他の大企業と同様、マイクロソフトにはすばらしい製品がいくつかあるが、値段相応の製品も、まったくの失敗だったものもある。失敗だと思われている製品(あるいは、つぎ込んだ予算額や開発者数と比べて、ごく限られた成功しか得られなかった製品)を古い順に挙げていくなら、マイクロソフトの初期のころまでさかのぼれる。Windows 1.0(1985年)、Windows 2.0、Windows 386など。その後だとWebTV(1995年)、Windows Me(2000年)、Internet Explorer 6など。もっと新しい製品であればZuneやWindows MobileやVistaなどがある。

PC Magazineの“逆トップテン: 最悪のソフトウェア災害”という記事で、John Dvorak氏はWindows 1.0をソフトウェア製品ワースト7位に位置づけた。

しっかりしろと言いたいのです。 退屈だという前評判の中1985年に出荷されましたが、これが冗談のような出来だったため、製品が実際に世に出たときにマイクロソフトは酷評されました。後続のお仲間であるWindows 2.0とWindows 386も同じようにひどいものでした。

実に興味深いのは、Windowsが最終的には世界で最も成功したOSになったということだ。マイクロソフトは教訓から学び、Windows 3.1をヒットさせ、その後のWindows 95は大成功となった。しかしその後、マイクロソフトはWindows MEでまた大失敗した。Windows MEはPC Worldの“史上最悪の技術製品25”に選ばれた――Windows MEこそが真の「千年バグ」であり、タイムスタンプが原因の2000年問題はそうではなかったとのことだ。

WalletPopによる“歴史に残る大失敗製品トップ25”では23位にWebTVが登場した。こちらは(ソフトウェアだけでなく)多くの産業の失敗製品がリストアップされている。PC Worldの“史上最悪の技術製品25”では、WebTVは「不名誉な製品一覧」に置かれている。

WebTV (1995年): 1995年の時点の典型的なテレビにWebを表示させようとするのは、象のタップダンスを観るようなものでした――うまくできることに驚くのではなく、まったくできないことに驚くという意味で。WebTVでは、Webページは不格好に見え、メディアフォーマットの中にはまったく動作しないものもあり、リモコンを使ってリンクをたどるのはひどく不快でした。

IE 6はセキュリティ上の悪夢だと受け止められており、PC Worldの最悪の技術製品リストでは8位の座を獲得した。また、他のマイクロソフト製品ほど悪い順位ではなかったが、ZuneやWindows MobileやVistaは失敗製品とみなされている。マイクロソフトは莫大な投資をしたが、得られた利益が少なかったのだ。

もっとも広く語られている失敗製品はMicrosoft Bobだろう。これはWindows 3.1とWindows 95向けの、技術に詳しくないユーザー向けインターフェースだ。CNETはこの製品を10年にひとつ級の最悪な製品としており、PC Worldは史上最悪のソフトウェア製品第7位に置いた。Microsoft Bobに関してSteve Ballmerが語った状況は、「継続を断念した。もうやめよう」だった。

もちろんマイクロソフトには成功した製品もたくさんある。思いつくままに挙げてみても、Windows 95、Windows NT、Windows XP、Windows 7、Microsoft Office、.NET Framework、Visual Studio、XBox 360などが含まれる。

Microsoftはしばしば、製品競争に遅れて参加してきた。しかし多くの場合、WindowsやOfficeと同じように、なんとか追いついてトップに立つ。その傾向は続いており、Microsoftはクラウドを提供するという扉を最初に開けたわけではまったくなかった。Windows Azureでクラウドに参入したのは、Amazon EC2やSalesforce.comやRackspaceやGoogleがすでに市場で一定の位置を占めた後だった。だが、David Linthicumは“Can Microsoft Catch Up by Giving Away Azure?”というタイトルの記事で、マイクロソフトがAWSやGoogleなどのクラウドプロバイダに追いつけるものなのか疑問を呈した。Linthicumは、マイクロソフトは特定市場に最初に参入したのでなくても勝とうとしてきたことに言及した。

またもマイクロソフトはパーティに遅れてやってきました。ですが、マイクロソフトは多くの企業において特別な位置を占めており、このブランド力はほとんどのクラウドコンピューティング提供者たちが持っていないものです。ここでのポイントは、最短期間でできる限り多くのユーザーをこのプラットフォーム上で獲得することです。しかし、これはマイクロソフトにとってよい戦略といえるのでしょうか?

マイクロソフトの歴史をひも解けば、彼らは遅れて参入し、それでも勝つように思えます。90年代に、発展中のWebにMicrosoft Networkがリリースされた後で参入したときは、まさに大騒ぎでした。ですが、一旦Webの世界に入り込んだ後は、たった1年後にはブラウザ市場を支配していました。

しかし、Linthicumによれば、クラウドでは事情が違う。

クラウドの世界は大きく違っています。クラウドコンピューティング提供者たちはすでに市場で一定の位置を占めています。1つか2つの大きなプレイヤーにすでに忠誠を誓っているユーザーを攻撃するのは困難を伴うことになるでしょう。つまり……ユーザーにただで与えてしまうのでない限り。

クラウドコンピューティングの現実とは、プラットフォームのROIを考えれば、プラットフォームの継続利用料は非常に小額だということです。Azureも他のクラウド提供者と同様、費用対効果が実際に高くなることを実現するためには、多くの利益を生むことを証明する必要が出てきます。それは、オープンでないといけないということでもあります。オープンさは以前のマイクロソフトでは問題となっていましたが、Azureについては、豹が模様を変えるほど困難なことではないと思います。

いったいどうなるだろうか?Azureは.NET FrameworkやVisual Studioのように成功するのか、それともWindows MobileやZuneのようにマイナーな製品となる運命だろうか?

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