GAE開発の落とし穴
Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します
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作者 Alex Blewitt , 翻訳者 吉田 英人 投稿日 2010年8月17日
先週報告したとおり,Oracle は Java 6u21 のブランド変更に関する問題に迅速に対応した。Java インストーラの再設計によって Windows マシン用の最新リリースビルドは 1.6.0_21-b07 になった。問題が影響するのは Windows のみであるため,Solaris 用と Linux 用はバージョン 1.6.0_21-b06 のままだ。
この問題に対する Oracle の素早い対応と解決は賞賛に値する。Eclipse のランチャーが非サポート API を使ってベンダを検出していたのが原因なのだから,本来 Oracle には解決する義務はない。それでも幸運なことに Oracle は,Eclipse がビルドを再設計するよりもずっと早く,この問題に対応することができた。Eclipse Foundation のマーケティングディレクタである Ian Skerrett氏はその状況を, "Oracle は Eclipse の修正において,素晴らしいコミュニティサポートを実演してみせた" という見出しで完璧に要約した。
残念なのは,Ed Burnette 氏が ZDNet ブログにおいて,もっと批判的な "Oracle の Java ブランド変更が Eclipse を破損した" というタイトルを使用して,これが Slashdot で繰り返し取り上げられたことだ。皮肉なことに,Ed のブログポストの内容では,(月曜日にリリースされた)フィックスによって問題が解決したことが実証されていた - しかし Twitter の 140 文字という制限のため,タイトルが Ed のポストを指し示すただひとつのメッセージになってしまったのだ。
Twitter などソーシャルネットワークの出現による情報展開の加速を示すこのエピソードには,いくつもの教訓が含まれている。
この変更に対する Eclipse の対応は後手に回っている。Oracle の迅速な発想とコミュニティ精神を持った対応がなかったならば,Eclipse 派生プロダクト (プラットフォームあるいは IDE) の開発者すべてが影響を受けていたことだろう。Eclipse がリリース手法として同期リリーストレインを毎年実施するようになってから,この6年の間は緊急の問題に対処する必要がなかった,という指摘もある。5番目あるいは6番目のマイルストンにおいて問題点をすべて解決してきた,というのだ (ただし Eclipse m5a あるいは m6a の再設計が必要になったことは度々あった)。それでも9月に計画されている 3.6.1 リリースでは,今回の問題への対応としてはあまりにも遅すぎる。Galileo の (最も早い場合で) 3.5.3 リリースでも同じことだ。立ち上げ直後に発覚した重大なバグに対処しなくてならない,という状況は,Eclipse にとっては未知の新領域である。自らには原因がないとしても,速やかに対応可能な立場であることが,ソフトウェア開発者としての彼らの責任の証明に他ならない。Microsoft の "火曜日パッチ" の批判者は,緊急性のあるパッチを次のリリーススケジュールまで残すのは容認しがたい,と言う。Eclipse のリリース手順についても同じことだ。
Oracle は当面の障害解決への対処では柔軟性を見せたものの,問題は解決せずに先送りされたままだ。最新の IDE 利用者のみならず,問題の生じるプラットフォーム上にソフトウェアを構築した開発者に対して,今後この問題を解決する責任があるのは Eclipse だ。
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