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IBMのソフトウエアエンジニアリングチーフサイエンティスト、コンピューティングについてのTVシリーズを作成中

原文(投稿日:2011/12/01)へのリンク

IBMのソフトウエアエンジニアリングのチーフサイエンティストであり、ソフトウエア設計とアーキテクチャの著名な専門家であるGrady Booch氏がコンピューティングについてのTVシリーズを作っている。氏と氏の妻であるJan Booch氏は“あらゆる年代の視聴者に人間性を変えたテクノロジーの物語”を教えることを目的に11のエピソードを作成するつもりだ。

Grady Booch氏はソフトウエア設計の手法であるBoochメソッドを作成した。また、有名な“スリーアミーゴス” (Booch、Rumbaugh、Jacobsen)の一人として統一モデリング言語(UML)を作成した。また、氏の方法論はラショナル統一プロセスに大きな影響を与えている。そして後年、パターンコミュニティの支持者としても活躍した。IBMのソフトウエアエンジニアリングのチーフサイエンティストになるとソフトウエアアーキテクチャハンドブックを書き始めた。これはまだ進行中のプロジェクトだ。

このTVシリーズを作るというプロジェクト“Computing – 人間の経験”の目的はコンピューティングについてのドキュメンタリーを作成することだ。ウェブサイトの説明によれば、

このComputingプロジェクトはコンピューティングの科学の要点を説明し、コンピューティングに関連する人や出来事、発明の物語を紹介します。また、コンピューティングと科学や社会の関わりについて調査し、コンピューティングの未来を考えます。…Carl Saganのテレビ番組コスモスのようにComputingも知識を与え、啓発的で面白い番組になります。Computingは講義や教科書ではありませんし、ドラマティックな娯楽番組でもありません。視聴者とこの業界の著名人の間で交わされる、知的で深く刺激的な対話なのです。

このプロジェクトの顧問にはVint Cerf氏やAlan Kay氏、Tim O’Reilly氏、Mary ShawAmong氏などの著名人が名を連ねている。

広告に使われるプロジェクトの初期費用の25.000米ドルは、コンピューティング業界のスポンサーによって賄われる。氏はスポンサーを集める目的でkickstarter.comを立ち上げた。資金が集まると、氏は予告編を作成して“影響力のある人だけでなく、一般の人々にも”呼びかけて制作費を集めたいと表明している。

このプロジェクトはアーキテクトや開発者とどのように関係するだろう。現在、コンピューティングの専門家と普通の利用者の間には大きなギャップがあるように思える。テレビ番組を見ることで、門外漢もITの専門家の仕事をより良く理解できるかもしれない。また、エンジニアリングの社会的側面も一般的に無視されがちだ。

このプロジェクトに興味のある人、スポンサーになりたい人はプロジェクトのウェブサイトを見てみるといいだろう。

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