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Microsoftは、ARM向けWindows 8の詳細を明らかにした

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原文(投稿日:2012/02/10)へのリンク

MicrosoftはARM向けWindows 8の詳細を発表した:省電力に設計され、アプリはWinRTを対象にしたもののみ、制限されたデスクトップはOffice 15といくつかのWindowsコンポーネントだけが実行可能だ。

Microsoftは、CES 2011でARM System-on-a-Chip (SoC)上で実行されるWindowsをデモし、台北のD9カンファレンスではARMマシンのプロトタイプ上で実行されているものを含めてWindows 8 (Win8)を紹介した。 これまでARMに関して様々な噂があり、Win8/ARMにMetroだけじゃなくデスクトップインターフェイスを含むとしたら、従来のx86アプリケーションがARM上で実行可能になり、PCファミリーのメンバーと同様になるのかどうかなど、ARMに関するMicrosoftの真意が明らかにされてこなかった。 MicrosoftのWindowsとWindows Live部門のプレジデントであるSteven Sinofsky氏は、ARMに関する彼らの計画の詳細を明らかにするブログを投稿した。

最初にSinofsky氏は、Intel/AMDアーキテクチャから脱却したわけではなく、Windowsとそのすべてのエコシステムに新しい機会を開きたかったことを明らかにした。:

私たちは、タブレット、ノートブック、Ultrabook™、オールインワンデスクトップ、そしてWindows 8で実現できるハードウェアの新機能などPC製品の全方位にまたがるIntelとAMDの新製品をWindows 8の一部として取り込んで、ハードウェアの新しい機能をWindows 8で利用できるようにすることに、多くの興奮と支持をすることができませんでした。

新しいプラットフォームはWindows on ARMを省略してWOAを呼ばれ、x86と64ビットのPCファミリーと同じメンバーになる。Microsoftは、Win 8が正式にリリースされる時に、新しいWOA PCがx86 PCと同時にリリースされることを期待している。ARMチップはNVIDIA、Qualcomm、Texas Instrumentsから同じバイナリが実行できる汎用アーキテクチャで提供される。WOA PCは顧客に対し、Intel/AMDベースのPCと同じく外部デバイスを使ったハードウェアアクセラレーションモードのIEで、Webをブラウズするためのサインインした時と同じエクスペリエンスを提供する“妥協のないエクスペリエンス”を持って提供される。

WOA PCは省電力に設計されている。このデバイスは、シャットダウンも休止状態にもならない。電源ボタンを押すと、“接続されたスタンバイ”モードに入り、数週間は充電しなくても大丈夫である。デバイスをオンに戻すと、全ての機能を利用することができる。この機能は、WOAの設計に大きく影響を与える。特に既存のWindowsアプリケーションとの下位互換への影響は小さくないとSinofsky氏はいう。

WOAは、Win8の大部分のコードを共有しており、Windows Storeでは、同じ仕組みが提供される予定だ。デバイスドライバを含む全てのソフトウェアは、Storeからのみ提供される。開発者はWOAアプリの開発に、Visual Studio 11がサポートするC#/VB/XAMLなどの言語や、WinRTに対するJScript/HTML5プログラムを使うことができ、またCとC++を使ったネイティブWinRTアプリケーションも書くこともできる。WinRTのみのコードベースは、WOAとx86の両方で実行することができる。

WOAは、部分的にデスクトップをサポートする: “WOAは、ファイルエクスプローラー、デスクトップ上のInternet Explorer 10、タッチと最小の電源/リソース消費の両方に向けて設計されたその他のWindowsデスクトップ機能などWindowsデスクトップの操作をサポートする”。WOAは、タッチインターフェイスと省電力に再設計されたMicrosoft Word、Excel、PowerPoint、OneNoteといったデスクトップバージョンのOffice 15を含んでいるが、MicrosoftはWOAでの実行、エミュレーション、サードパーティーデスクトップアプリケーションの移植を提供する予定はない。エミュレーションと仮想化は、“バッテリー、CPUなどのシステムリソースを許容できないレベルで消費するため”、サポートされていない。

Microsoftは、OfficeといくつかのWindowsの機能をMetro向けに書き換える時間がなかったため、WOA上で制限されたデスクトップ操作を許可することは明かである。私たちはOfficeが完全に“Metro”になったとき、WOAからデスクトップの影が消えることになるだろう。

AllThingsDによると、x86上のWin8とは違いWOAのデスクトップブラウザではプラグインをサポートしない“Sinofsky氏はまた、Windows on ARM上のInternet Explorerのバージョンについて、Flashのサポートから離れてつつあるモバイルデバイス業界の動向に注目し、Adobe Flashのようなプラグインをサポートしないと話している。”

WOAは、新しいデバイスにのみ提供され、単体では販売されない。

Sinofsky氏は、Windows 8 Consumer Previewエディションは2月末に、限られた少数のWOA PCを作成する予定の招待された開発者とハードウェアパートナーに、テスト目的で提供すると繰り返している。

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