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Java 7u4がOSXをサポート

原文(投稿日:2012/05/02)へのリンク

 

先週リリースのJava 7u4にはランタイムに小さな変更がいくつも加えられており、始めて Mac OSX向けの JDK と JavaFX SDKのリリースも含まれた。

このリリースの前までは、OSX用のJavaのリリースはAppleが行ってきたが、Appleは近年ランタイムプラットフォームとしてJavaを取り下げていた。ベンダーがプラットフォーム上に独自の変種やカスタム版を提供するのではなく、 OpenJDKのリリースによって、皆を参考実装としてOpenJDKに収束させる狙いがある。こうすることの利点の1つは、サポートを上流に移すことで、セキュリティ修正をプラットフォームごとにはではなく、同時に全プラットフォームに提供できるようになる。(AppleはJavaランタイム用のアップデートをタイムリーにリリースするのが特に、下手である。最近大量の Flashback Trojan(トロイの木馬)やウィルスが出てきたのも、しばらくの間OpenJDKで修正されていた、Appleの独自実装に存在するJavaのセキュリティホールためである)。それは Lion以降の64ビットのみのビルドだけで起きたことは、注目に値する。

単なるポイントリリースだが、他にもいくつも小さな変更があり、詳細はリリースノートにあるが、注目に値するものがある。

まず、次世代GCアルゴリズム(G1として知られている)がVMのこのバージョンで完全にサポートされている。これは 以前のリリースで、ある有料サポート版として入手でき、アンロックが必要だった (-XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+UseG1GC)。今回のリリースは実験用の切り替え無しでOpenJDK上で使える。

G1ガーベッジコレクター-リアルタイムGCでないが-アロケーション/コレクションのスループットがずっと速くなった。以前のGCではしばしば見られた、完全なGCによる中断の量が格段に減っている。G1はJavaOne 2008で見ることができたが、それはACM論文、 世代的なほぼコンカレントなGCをベースにしている。 Java7u4でG1GCを動かすのに、同様に+XX:+UseG1GC が使われている。詳しくはVMコマンドラインオプションページにある。更に詳しい情報は、garbage first collector 説明ページにある。

次に、 Java 7u4はjava.comから入手できるJavaの最初のバージョンである。このサイトはJava2 時代のJavaの他のバージョンをリリースしているが、7u4リリースは、このサイトからデフォルトで入手できる最初のJava 7リリースである(またJava6を使っている人用にアップデート版の Java 6u32もある)。

3つ目に、 2008年にBEAを買収して 得た、JRockit VM技術のいくつかがOpenJDKシステムに埋め込まれている。その中には、クラッシュ後にバッファされたテキストダンプの生成機能、改善されたJMXエージェント、~と呼ばれる診断コマンドフレームワークがある。プラットフォームへのこれらの追加は、 JEP 137 で議論されており、 Java7u4で始めてお目見えした。おそらく将来、このフレームワーク上に、いくつものサポートや診断ツールが統合されるだろう。

Java7u4のリリースが Java.comから始めて入手できるようになったことで、Javaのエンドユーザーは、デフォルトでJava7をインストールするだろう。Java6のインストールからJava7に自動的にアップデートする話がこれまであったが、現時点では具体化する計画はない。OracleからJava7は全プラットフォームに提供されており、そしてJava開発での新たな取り組みによって、OracleはJavaのエコシステムに新たな活力を吹き込んでいるようである。

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