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Terracotta BigMemory 3.7: マルチテラバイトのサポート,検索機能の向上,セキュリティ強化

原文(投稿日:2012/07/31)へのリンク

 

Terracotta Inc が BigMemory 3.7 をリリースした。BigMemory は Enterprise Ehcache 用のオフヒープ (off-heap) ストア ・スナップインである。大きなヒープサイズを確保した JVM で通常発生する長時間のガベージコレクション停止を起こすことなく,データをメモリ上に保持することによって,アプリケーションをスピードアップする。今回のバージョンでは新たにマルチテラバイトサーバがサポートされ,検索インデックス作成時のオーバーヘッド低減とセキュリティの拡張が図られている。

BigMemory 3. 7 は,JVM あたり最大 4TB までを公式にサポートする。理論的には上限がないのだが,これはマルチテラバイトマシン上で公式にテストを行った値だ。さらにデータの圧縮機能を実装しているため,メモリ容量を越えるサイズのデータもストア可能である。

組み込みの検索エンジンも改良されている。検索エンジンは Apache Lucene ベースで,オーバーヘッドをほとんど発生せずにデータのインデックス化が可能である。これによってテラバイト単位のメモリデータでも,高速に検索することができる。Ehcache の持つすべての 検索機能 が,BigMemory のスタンドアロンモードで利用可能である。

LDAP 統合や SSL サポートなど,セキュリティ面の機能も拡張された。LDAP 権限定義に基づいたユーザ操作の制限により,Terracotta サービスの管理を要するすべてのエンドポイントをセキュリティ的に保護することができる。Web ベースの監視および管理ツールも改良されていて,Ehcache サービスのすべてを管理可能なインターフェースを提供する。SSL もサポートされるので,クライアントと BigMemory 間のインバウンドおよびアウトバウンド通信の暗号化も可能だ。

最初は公式な BigMemory チュートリアル から始めるのがよいだろう。より詳細な情報については,BigMemory Web サイト を参照してほしい。価格は従量制モデルに基づき,1GB あたり約 1,000 米ドルからである。

 

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