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Tizen SDK for Wearableを使用したSamsung Gear向けアプリ開発

原文(投稿日:2014/03/18)へのリンク

Androidを搭載した第1世代のウェアラブルデバイスに続いてSamsungは,Intelと共同で開発したオープンソースのモバイルオペレーティングシステムであるTizenを基盤とした,第2世代のデバイスの市場投入を決定した。そして今回,アプリケーション開発のためのSDKがリリースされている。

Samsung Gearのアプリには2つのタイプがある。ひとつはデバイス上でのみ動作する,ネットワーク接続の不要な"Standalone",もうひとつはスマートフォンやタブレット上で動作するAndroidアプリケーションと,Gearデバイス上で動作するTizen側ウィジェットという,2つのコンポーネントを持った"Host-Gear"だ。コンポーネント間の通信にはBluetoothを使用する。ウィジェットの開発はTizen Wearable IDE上で,エミュレータを使って行う。作成したアプリは対応するホストアプリと別々に,あるいは一緒にパッケージした上でSamsung App Seller Officeに提出して,同社のアプリストアへの受け入れ前にレビューを受ける。App StoreやGoogle Playの場合と同様,Gearアプリの販売から生じる収入の30%はSamsumgが収得する。ユーザは,ホストとなるスマートフォンにインストールされたGear Managerを使ってアクセスし,アプリケーションをダウンロードする。

デバイス上でのウィジェットは,TizenのWeb Runtime内に表示される。Web Runtimeは,Chromeを使用しないHTML5 アプリケーション用ブラウザウィンドウだ。Tizen SDK for WearableはUbuntu 32および64bit,Windows 7 32および64bit,Max OS X上で動作する。

Tizenプロジェクトが開始されたのは2011年9月のことだった。Samsungは今年のMWC 2014で,このオペレーティングシステムを使用した最初のスマートフォンを公開した。Ars Technicaではこのデバイスを評して"優れた機能を備えたAndroidクローン"と呼び,Andoirdに匹敵する豊富な機能と優れた性能に注目している。Samsungは,最終的にTizenが向かう方向を伺っているように思える。Androidと対等に競うことのできるOSに仕上げることは可能だろうが,大きな問題が残っている – アプリケーションだ。生まれたばかりのマーケットに対して,開発者たちはアプリを作ってくれるだろうか?

Gearアプリに関しては,事態はさらに難しくなっている。AndroidとTizenの両方で開発しなければならないからだ。2つの異なったAPIを学び,2つのSDKで作業する必要がある。さらにウェアラブルデバイス用のGoogle SDKの登場も間近に迫っている。CNETによれば,今週中には発表されるはずだ。

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