Microsoftはコンテナの津波によってもたらされた新しい現実に対応するために、先日、コンテナに仮想マシンの隔離機能を提供する"最小のフットプリント" Windows ServerとHyper-VコンテナであるNano Serverを発表した。
Nano ServerはWindows Server Coreよりも多くそぎ落とすことができる。チームは、"GUIスタック、32ビットサポート(WOW64)、MSI、いくつものデフォルトServer Coreコンポーネント"を削除した。これにより、(GUIがないため)ローカルログインやリモートデスクトップを使うことはできない。 WMI (Windows Management Instrumentation)とPowerShellだけがNano Serverを管理できるツールであり、Webベースの管理ツールのセットが進行中である。Microsoftはよりよいリモートツールにも取り組んでいる。これにはPowerShellのDesired State Configuration、ファイル転送とスクリプトのオーサリングとデバッグが含まれている。
Nano Serverは最少コアに削減し、効率、セキュリティ、可溶性を向上させた。Microsoftによると、Nano Serverはフットプリントの削減により、VHD (Virtual Hard Disk)サイズを93%減少させ、クリティカルな脆弱性を92%減らし、一般的なWindows Serverと比較して再起動要求を80%減らすことができる。また、Nano Serverのセットアップは非常に高速である: Nano ServerチームのSenior Program ManagerであるRefaat Issa氏は、ベアメタルからNano Serverの実行までに3分でできることをデモした。対してWindows Server Coreは、19分かかる。
Microsoftはすでに、Windows Serverコンテナで特にDockerをサポートすることを約束した。Hyper-Vコンテナは"専用の物理または仮想マシン"の分離度のみが提供される。
Hyper-Vコンテナは、MicrosoftのエコシステムでDockerをサポートする最新のコントリビューションのひとつである。Docker 1.6には、Docker Inc.とMicrosoftの共同作業であるWindows Clientプレビューが含まれている。 今年のはじめMicrosoftは、Docker Machine on AzureとHyper-VとDocker Swarm on Azureのベータリリースをローンチした。また、AzureプロビジョニングプロセスでDocker Composeをサポートすることも約束している。
Microsoftの新機能は次のWindows Serverで提供される。Microsoftは、2週間後のBuildとIgniteカンファレンスで詳細を発表することを約束している。