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Alexey Pikulev氏,チームトラスト・コンステレーションのエクササイズを語る

原文(投稿日:2015/05/01)へのリンク

Unusual Conceptsでビジネスアジリティコーチを務めるAlexey Pikulev氏は先日,自身のブログの中で,チームトラスト・コンステレーション(Team Trust Constellation)のエクササイズについて説明した。このエクササイズは,システミック・コンステレーション(Systemic Constellation)の概念に基づいている。

‘システミック・コンステレーション’とは,相互関係を持つ要素の集合としてシステムを認識する上で,個人やチーム,あるいは組織レベルで使用されるコーチングのテクニックです。このテクニックは,状況や問題を異なる視点から認識して,その要因に働きかけ,依存関係を理解し,影響因子を明らかにするためのものです。結果として参加者は,検討対象のシステムをもっと深く理解するためのマップを手に入れることができます。

SystemAliveのマネージングディレクタであるFrancesco Pimpinelli氏は,自身のホワイトペーパの中でシステミック・コンステレーションを話題として取り上げて,次のように説明している。

‘コンステレーション’というのは,相互関係を持った要素の集合としてシステムを認識するために,人間科学で使用される技術用語です。‘システミック’なアプローチを採用することによって,現状のシステム内の要素を扱う上で,コンテキスト全体の状況や問題を把握できるようになります。システミック・コンステレーションは,コンステレーション内のどの要素,あるいはそれら要素間のリレーションが機能し,どれが破壊的影響を与えるのかという点に関する理解を促してくれます。その知見に基づいて,各要素の挙動や相互関係を変化させることで,問題や障害を変換し,システムに秩序と調和をもたらすことができるのです。

"Systemic Coaching and Constellations"の著者であるJohn Whittington氏は,自身の著書の中で,システミック・コンステレーションをコーチングに適用することによって新たなソリューションを見出す大きな機会を獲得し,さまざまな障害を克服し,個人やチーム,組織の目標への道筋を明確化することが可能になる,と説明している。

Pikulev氏は,チームトラストのエクササイズを運営している。その中で,コンステレーションを生み出す方法として氏が提案しているのは,任意の形状や数値の利用だ。氏のエクササイズでは“Team Trust Canvas”に基づいた六角形を使用している。これを使って,チームの信頼に肯定的な影響を与える要因として,最も頻繁に発生するものを説明するのだ。このアクティビティは次のように進められる。

  • 各チームは,チームの作業スペースとして,何も書いていないフリップチャートを受け取る。
  • さらに参加者は,システムマップの作成に使用する六角形と矢印のセットを受け取る。
  • ここでチームに対して,信頼の要素が適応し合うのかを,チームの信頼関係マップとして表すように指示する。指示されたチームは,解決策を見出すために議論を行う必要がある。マップを描く上で必要ならば,チーム境界など他の要素を描いても構わない。
  • 白紙のフリップチャートを使って,自分たちにとって最も重要な要因を表している六角形を最初に選択する。そして,信頼関係の起点として,最も適切な場所を見つける。それから矢印を選択して,次の要因へのつながりや影響の方向を示す。
  • 別の六角形を選択して,同じことを繰り返す。
  • この時点で障害物に出会ったと思ったならば,そこに“ブロッカ”を置く。

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