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Angular 2 “完成間近"

原文(投稿日:2015/10/20)へのリンク

Londonで開催されたAngularConnectの基調講演で,Brad Green氏は聴衆にAngular 2プロジェクトの最新状況を報告した。リリース日程は未定だが,ベータ版は公開の最終段階にある。

Green氏の基調講演では,最初にAngular 1に対するGoogleのコミットメントが報告されて,開発者たちを安堵させた。前回のカンファレンスで氏は,Angular 1 WebサイトとAngular 2 Webサイトへのトラフィックに基づいて,自分たちの開発時間の配分を決めていると語っていた。今の時点でもトラフィックの93%はAngular 1だが,残り7%という点には氏を驚かせるものがあった。Google社内でのAngularの利用状況について,氏は,“当面はAngular 1を運用して行きますが,Angular 2の採用も内部では始めています”と述べた上で,それを証明する事実として,今年これまでに32回のAngular 1をリリースしたことにも言及した。

Angular 2に移行したことで,Angularのサーバサイドレンダリング機能の評価は高まっている。 “Angular Universal”と名付けられたそれは,アプリケーションの最初のページをサーバ上で実行し,HTMLおよびCSSとして返送する。Jeff Whelpley,Patrik Stapleton両氏が今日この後のセッションで,新機能のデモを行う予定である。最新版はGitHubからチェックアウト可能だ。

Igor Minar氏が登壇して,angular-cliという新機能を紹介した。これはember-cliプロジェクトをベースとして,アプリケーションの各部品を足場とするコマンドラインの使用を可能にするものだ。例えば,

ng new my-app // HTMLやTypeScriptを含むアプリケーションを足場とする
ng serve      // 開発プロセスにフックするwebサーバを生成する
ng generate component my-component // コンポーネントを新たに生成する

他の企業も,Angular 2上に構築した自社の製品を紹介するために参加している。IonicチームはIonic 2を発表した。Angular 2を使用した同ソフトウェアは,現在パブリックアルファ版が公開中だ。Telerikは,Angular 2とNativeScriptを併用したネイティブモバイルアプリを展示して,HTML以外のテンプレートでもAngular 2が利用可能であることを実証していた。MeteorのUri Goldshtein氏は,Angular 2のレンダリング速度について紹介した。

先日のng-upgradeの発表に続いてMisko Hevery氏が,その使用方法を紹介する目的で,Angular 1とAngular 2を同一アプリ内で組み合わせたサンプルアプリを提供した。

Angularチーム新メンバのJules Kremer氏が重大な発表を行った。これまでチームは,“人気のある”ブラウザ(Edge, Chrome, Firefox, Safari)のみサポートする,としていたが,コミュニティの努力でブラウザサポートが拡張され,IE 9などにも対応するようになったのだ。

Green氏は基調講演の締め括りとして,リリース予定日に関する最新情報を報告した。

本当はこの場で,“ベータ版が完成しました”,と言いたかったのですが,残念ながら実現しませんでした。ですが,本当に間もなくです。[ベータ版までに,]もう少しやっておきたいことがあるのです。資料を完成したいですし,“何も心配ありません,使ってみてください”という前に,P1レベルの問題 – 50件ほどあります – をもう少しバーンダウンしておきたいと思っています。

AngularConnectカンファレンスは今日と明日,開催される。セッションの内容はライブストリーミングされるので,もう間もなく視聴可能になるはずだ。基調講演のスライドも公開されている。

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