アップグレードされたUIとAngular 2ベースのプロジェクトのWebpackを含んだNativeScript 2.2がリリースされた。
発表があったブログで、Telerik社のValio Stoychev氏はData Form(ベータ版)、Chart(ベータから正式版へ)、SideDrawerとAppFeedbackなどのコンポーネントのアップデートについて詳細に述べている。
Data Formの呼び出しはパワフルかつ時間の節約もでき、開発者は登録・データ入力・ログインなどの入力フォームを迅速に作成可能になるとStoychev氏は述べている。エンドユーザーはこれらのプロパティを異なる種類のエディタを使用して編集することができる。
Stoychev氏はChartコンポーネントのアップデートについてこう述べている:
Chartコンポーネントはベータ版から正式版となり、改善されたスムーズなエクスペリエンスを提供しています。ChartはLine(線)、 Area(面積)、Spline Area(スプラインエリア)、Bar(棒)、Pie(円)やそれ以外にも多くの表の種類を提供しています。カテゴリ別、日付、数値などの軸と線や帯状のアノテーションを組み合わせることにより、Chartはどのようなデータシナリオに対してもパワフルな視覚化ツールとして最適です。ベースとなっているAngular 2フレームワークはまだRCなので、必要があればいくつか変更はあるかもしれません。
NativeScriptの最新のメジャーリリースは、Angular 2ベースプロジェクト向けのWebpackを採用するなど、多くのツール周りのアップデートが盛り込まれている。Stoychev氏はWebpackは既にAngular 2プロジェクトでデフォルトで利用されており、早いペースでWebデベロッパーの「デファクト・スタンダード」になっていると述べている。NativeScriptはWebpackのホットリロード機能と、アプリケーションサイズやロード時間の短縮のためのバンドリングと最適化に利用する。
Webpackの導入は即時的なものでなく、LiveSyncは引き続きサポートされる。既存のシステムに対する保護として、LiveSync自体も改善されており、コードエディターとアプリケーション間の変更反映は1秒以下で行われるようになったとStoychev氏は述べている。
LiveSync 2.3のプレビューは以下で確認可能になっている。
NativeScriptチームは、Web Workerの仕様を利用して開発者たちがJavaScriptのコードをバックグラウンドスレッドで動作させられるよう活発に取り組んでいるとStoychev氏は述べている。 これはNativeScriptがAndroidとiOS両方のバックグラウンドサービスを実行できるようになる点につながる。新しいリリースでは、NativeScriptを使うiOSデベロッパーはさらにiOS 10 betaでリリースされたAPIが使えるようになる。
NativeScript上でAngular 2.0を動作させるための作業はまだ続いている。NativeScriptの2.2リリースでは、Angular 2のRC4リリースが正式にサポートされ、チームは引き続きRC5リリース準拠になるよう変更作業を実施しているとStoychev氏は述べている。
変更履歴の完全版はこちら、NativeScript 2.2で修正された点の一覧は以下:
- テキスト装飾、テキスト変換、文字間隔、書式設定済みテキスト周りのリファクタ
- ラベル上のCSSの背景画像がiOSで読み込まれない問題
- 複数のHTTPレスポンスヘッダがAndroid上で正しく返されない問題
- テキスト編集中にテキストビューが削除された際のアプリのクラッシュ
- 1ページ内に複数のScrollViewがある場合、scrollEventが同時に発火していた問題
- iOSでonSuspend + showModal()が「Error: This value is not a native object」とエラーを返していた問題
- 詳細タブ移動時にナビゲーションバーが複製されてしまう問題
NativeScriptはオープンソースであり、Apache 2.0ライセンス でリリースされている。最新のバージョンにアップグレードするには、http://docs.nativescript.org/releases/upgrade-instructionsまで 。
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