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オラクル、新しいJava SEユニバーサル・サブスクリプションを発表

オラクルは、 2023年1月以降、従来のJava SEおよびJava SE Desktopサブスクリプションに代わる、新しいJava SEユニバーサル・サブスクリプションと価格を発表した。FAQによると、オラクルの目標は、デスクトップ、サーバー、サードパーティクラウドにまたがるユニバーサルな使用を許可することで、ライセンス環境のトラッキングと管理を簡素化することだ。

オラクルはここ数年、ライセンスやポリシーを何度か変更している。2019年、オラクルはJava SEを無償化しないと発表した。2020年、オラクルはJDK 17以降にNFTC(無償利用条件)を導入し、一部のユースケースで無償利用を許可した。

Oracle JDK 8および11を実行しているアプリケーションはアップデートの必要がなく、個人使用の向けの無料または有料のアップデートで、使用を中断せずに継続できる。これよりも古いバージョンのアップデートは、最新のJava SEユニバーサル・サブスクリプションを選択して更新するしかない。

最新のLTSバージョンであるJava 17を使用している開発者は、2023年9月にリリースが予定されている次のLTSバージョンであるJava 21まで、Java 17のアップデートパスを維持できる。オラクルは2021年9月15日にJava 17をリリースした。それ以来、8回のマイナーアップデートが行われている。

Java SEユニバーサル・サブスクリプションでは、オラクルは50,000プロセッサ(オラクル定義のプロセッサ)までの無償使用も認めている。これは主にサーバーのデプロイメントに適用されるだろう。これは、新しい従業員ライセンスモデルのみに適用される。オラクルは、その上限を超える顧客は、特別価格についてオラクルに連絡するよう記載している。しかし、この特別価格は簡素化に向けた一歩である。

これらの新しい変更は、複数のバージョンのJavaを実行しているあらゆる組織におけるライセンスの複雑さに対処するものだ。IDCHouse of BrickのCEOであるNathan Biggs氏がこのブログ記事で説明しているように、特定のケースでは、簡素化によって以前のライセンスモデルよりもコストがかかるかもしれない。

オラクルのライセンス変更は、OracleJDKのライセンス簡素化への一歩かもしれないが、商用の代替手段も存在する。OpenJDKは、Java 8以降、Javaの上流コミュニティとなっている。OpenJDKにはJavaを数十億台のデバイスで世界中の数百万人の開発者にサービスを提供するエンタープライズ言語とするためにオラクルとともに多くのベンダーが貢献している。現在、OracleJDKとOpenJDKの間には、技術的な違いはほとんどない。

オラクルのライセンスポリシーの詳細は複雑であり、変更される可能性がある。顧客は、特定のニーズに最適なライセンスオプションを決定するためにオラクルと相談したほうがよいだろう。

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