GitHub Copilot Chatは、開発者がサポートされている IDE 内でコーディング関連の質問を直接したり、回答を受け取ったりできるチャット・インターフェースだ。現在オープンベータ版で、Visual StudioとVS CodeのすべてのGitHub Copilot個人ユーザーが利用できる。
GitHub Copilot Chatは、すべてのGitHub Copilot for Businessユーザーを対象に、AIを活用したソフトウェア開発拡張機能としてパブリックベータとして導入された。今回、すべてのCopilot for Individualユーザーが無料で利用できるようになり、Visual StudioとVisual Studio Codeの両方のエディタでサポートされる。この拡張機能は高度な自然言語処理（NLP）を活用し、サポートされている両方のエディタで直接、自然言語で支援や回答を提供する。これにより、開発者はドキュメントを参照したり、オンラインフォーラムを検索したりする必要がなくなる。
GitHub Copilotの製品担当の副社長であるShuyin Zhao氏は、ブログの投稿で次のように述べている。
コンテキスト切り替えの必要性を減らすことで、開発プロセスを効率化し、開発者の集中力と勢いを維持できる。
GitHub Copilot Chatはまた、個々の貢献者がセキュリティパッチを提案することを可能にし、オープンソースプロジェクト全体のセキュリティを強化する。さらに、GitHubが詳述するCopilot Chatのその他の機能には、以下のようなものがある。
- ベストプラクティス、ヒント、解決策をリアルタイムで提案する。
- コード・スニペットの説明により、複雑な概念をブレイクダウンする。
- セキュリティ・スキャンにより発見された脆弱性の数を減らすための改善策を提案する。
- ヒント、説明、代替アプローチにより、デバッグ中に問題を特定する。
GitHubコパイロット・チャットのアニメーション（出典：GitHubブログポスト）
Copilot Chatをより多くのユーザーが利用できることと、提供する利便性が増えることにより、まだ需要がある。
開発者のHaseeb Heaven氏はツイートでこうコメントしている。
自動デバッグ、コードベースの知識、GPT-4を使い始めてくれ、頼むから！人々はより高度な機能を求めてすでに@cursor_aiに乗り換えている。
そして、SMB Puntはつぶやいた。
Visual Studioだけ？JetBrainsは？
Copilotチャットが利用可能になったことで、GitHubはこの拡張機能に関する調査を行った。"GitHub Copilotチャットを有効にした場合、オーサリングとレビューされたコードの品質が全体的に向上した。"というのが結論だった。
GitHub Copilot Chatの調査結果（出典：GitHubブログ記事）
しかし、Rafa Darader氏はツイートしながら、この調査に疑問を呈している。
コパイロットは大好きだが、この研究は品質についてほとんど語っていない。概説されているメトリクスは、開発者が自分のワークフローにcopilotを追加することでどう感じるかというものだ。
品質は、モノの生産に関わる部分だけを見て測定できるのだろうか？
最後に、Copilot Chatを活用するには、ユーザーはアクティブなGitHub Copilotサブスクリプションを持っている必要があり、VS Codeユーザーは最新の追加機能を持ち、GitHub Copilotにアクセスできるのと同じGitHub IDでVS Codeにサインインしている必要がある。