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Google社がBardをGeminiに改名

原文リンク(2024-02-20)

Google社は、同社のチャットボットBardの名称をGeminiに変更すると発表した。同社はまた、Gemini言語モデルの最大バージョンであるGemini Advancedの発表と、Gemini言語モデルと対話するための2つの新しいモバイルアプリの発表も行った。

Google社が2023年に初めてGemini・モデルをリリースしたとき、それには3つのサイズがあった。Nano, Pro, Ultraだ。また、ProバージョンがPaLMに代わってBardを動かすモデルになることも明らかにした。しかし、Google社は安全性の確認と微調整を行うため、最大でもっともパワフルなUltraの一般販売を見送った。今回の発表でGoogle社は、チャットボットの 「使命」を反映させるため、BardをGeminiに改名し、「もっとも高性能なモデル群」へのアクセスを提供することにした。同社はまた、UltraモデルがGemini Advancedとしてリリースされ、Google One AIプレミアムプランの一部として利用可能になることも発表した。CEOであるSundar Pichai氏よると、

最大のモデルである Ultra 1.0は、数学、物理学、歴史、法律、医学、倫理など57の科目の組み合わせを使って知識と問題解決能力をテストするMMLU(大規模マルチタスク言語理解)において、人間の専門家を凌駕した最初のモデルである。今日、私たちは次のステップに進み、Ultraを私たちの製品と世界にもたらそうとしている。

Pichai氏はまた、現在Duet AIという協調型AIアシスタントを搭載しているGoogle社の製品で、Geminiモデルが間もなく利用可能になるとも書いている。アシスタントがユーザーの文書や電子メールの作成を支援するWorkspaceでは、Duet AIはGemini for Workspaceと改名される。Google Cloudでは、コーディング用のDuet AIアシスタントを提供しており、こちらもGeminiに改名される。

Google社はまた、モバイルデバイスからGeminiにアクセスするための2つの新しい方法を発表した。1つはAndroid用、もう1つはiOS用だ。Androidでは、GeminiはGoogle Assistantの「オーバーレイ体験」として利用可能で、ユーザーは同じ方法で呼び出しできる。iOSでは、GeminiはGoogleアプリから、オプトインのトグルによって利用できる。

Hacker Newsでのディスカッションでは、何人かのユーザーがBardの名前を変更した理由について疑問を呈した。ある人はこう書いている。

Bardは、GoogleがChatGPTの後発で、あまり良くないクローンだと思っていました。そのことをよくからかわれていました。Geminiが大きく違うとは思わないが(GPT 3.5と4の方がまだ印象に残っている)、名前を変えたことで少しリセットされたのだろう。

他のRedditユーザーは、Geminiのモバイル体験に失望を表明した。ある人は言う。

ファンではないので、普通のアシスタントに戻しました。Geminiは携帯のロックを解除しないと質問に答えてくれないし、質問した後に送信ボタンを押すことを要求されることが多いし、簡単な答えを聞くのに時間がかかります。画面オフの状態からGeminiに[質問]をすると、アシスタントがほとんど即答するのに対し、回答を受け取るまでに約10秒かかります。Geminiは、より優れたAndroidアシスタントとなる可能性を秘めているが、まだ 「そこ」には到達していない。

何人かのHacker Newsユーザーは、Geminiのパフォーマンスについて肯定的なコメントを寄せており、GPT-4と同等かそれ以上だと言っている。Redditのスレッドでも同様に、あるユーザーはGeminiがGPT-4よりも優れていると報告している。しかし、そのユーザーはデータ分析にはGPT-4の方が優れていると指摘している。

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