Apache Geronimo 2.0.1はJava EE5に互換性のある初めてのGeronimoでまたJava EE5に対応に認められた8番目のJavaアプリケーションサーバとなる。バージョンナンバーにも関わらずこのバージョン2.0.1は2.xコードブラン チの初めてのリリースである。というのも2.0バージョンのリリースは致命的なセキュリティ問題が発見されたためキャンセルされたのだ。この Geronimoのバージョンには以前のバージョンとの明確な相違点がいくつかある。
- EJB 3.0サポート- Apache Open EJBとApache OpenJPAがGeronimoに統合されている
- JAX-WSサポート-Apache Axis2とApache CXF(元CeltiXFire)ウェブサービスライブラリがGeronimoに統合され、またそのライブラリは設定可能
- 二つのJava EE5設定-Geronimoは設定されたウェブコンテナとしてApache TomcatとJettyで保証されたJavaEEである
- 簡単な設定-GeronimoはウェブコンテナーとJava EE アプリケーションサーバのフルオーバーヘッドなしのJava EE コンポーネントを提供する'Little G'搭載
Apache Geronimo プロジェクトマネジメント委員会会長のMatt Hogstrom氏は最近Geronimoの低い採用率に関して論じている。
私たちがプロジェクトとして直面した問題の一つはこのJ2EE業界に乗り込むのが遅すぎたことです。商用マーケットを占領しているWebSphereとWebLogicがありJBossがただ一つのオープンソースプレイヤーなのです。そしてGeronimoは既に飽和状態の市場に乗り込んだので人々を変化にさらすのは困難だったのです。
今日私たちは他のオープンソースサーバとは異なり、商業アプリケーションサーバと同様のJava EE5.0対応の製品となります。この時点で私たちは乗り遅れたどころかこれから全てが始まると言えるのです。以前から使われているアプリケーションサーバに心地よさを感じている人々が多いと思うので事が簡単ではありません。がしかしGeronimoは早い時期に踏み込んだと言え、とても良いチャンスを掴んだので す。
Geronimoが後にOSGi基準を採用するかどうかという事を含めて将来的な問題も潜在している。Hogstrom氏はGeronimoのGBeans アーキテクチャからのOSGiへの移行は構造面での相違があるため多少困難になるかもしれないと述べている。しかしながら現在ではJSR291 ( OSGi JSR)がファイナ ライズされたことが論じられている。