8月に、我々はMicrosoft Sync Frameworkのリリース(参考記事)について報告した。妙な話だが、Microsoftは最近これを再びリリースした(リンク)。この奇妙な出来事に敬意を表して、我々はこの混乱したフレームワークについて持っている情報を引き続き紹介することにする。
Sync Frameworkは(リンク)、実際は5つの個別のテクノロジーが連携したものである。
- Sync Frameworkコアコンポーネント – あらゆるタイプのデータストア用に同期プロバイダを作成するために使用できる。
- Microsoft Sync Services for ADO.NET – オフラインおよびコラボレーションのシナリオでデータベースを同期するために使用できる。
- Metadata Storage Service – 同期メタデータを軽量のデータストアに格納するために使用できる。
- Sync Services for File Systems – ファイルシステム内でファイルとフォルダを同期するために使用できる。
- Sync Services for FeedSync – RSSフィードやAtomフィードをローカルストア内のデータと同期するために使用できる。
同じドキュメントの他の部分では、コンポーネントが若干違った形で記載されている。
- Microsoft Sync Framework
- Sync Services for ADO.NET 2.0
- Sync Services for File Systems
- Sync Framework Metadata Storage Service
- Synchronization Services for ADO.NET 1.0 SP1
「Sync Services for ADO.NET 2.0」と「Synchronization Services for ADO.NET 1.0 SP1」の違いは不明である。それぞれの概要は大いに重なり、一般的なマーケティングフラフ以上のものを含んでいるわけではない。Synchronization Services for ADO.NET 1.0 SP1のハードウェアおよびソフトウェア要件は(リンク)実際、Sync Services for ADO.NET 2.0用ドキュメントのダイレクトコピーである。
我々が把握していることは次のとおりである。
どんな同期のシナリオでも、参加する各データストアは4つのカテゴリのうち1つに分類される。まず、フル参加者(Full Participant)がある。これは、あらゆる点でピアであり、同期を開始できる。次に、プロキシ参加者(Proxy Participant)がある。これは、別のデータストアに変わって通信を処理しつつ同期を開始できる。パーシャル参加者(Partial Participant)は同期に必要なメタデータを格納することはできるが、それを処理することはできない。これは、携帯電話などの小型機器に適している。最後に、シンプル参加者(Simple Participant)がある。これはフル参加者に完全に依存する。
同期はメタデータの存在に基づくところが大きい。このメタデータはアイテムの作成、バージョニング、および削除に関する情報を格納する。ドキュメントでは、メタデータ管理(リンク)と、各レプリカセットがそれを実行できる方法について大いに説明している。
同期プロバイダは、マネージコードまたはアンマネージコードを使って記述できる。マネージコードの場合、開発者はKnowledgeSyncProviderクラスから開始する。アンマネージコードは、IKnowledgeSyncProviderインターフェース(リンク)を使用する。
独創的な開発者はADO.NETおよびFile Systemsの両方のプロバイダを確保する(後者はディレクトリとファイルの同期に使用される)。しかしプロバイダの確保だけでは十分でない。開発者はレプリケーションを設定するために依然としてかなりの量のコードを記述する必要がある。サンプルがいくつか与えられるが、ドキュメントはむしろ出来が悪く従うのが困難である。トピックの複雑さを考えると、完全本はMSDN上(リンク)のわずかな混乱したWebページよりも一層役立つであろう。
通常、我々は裁断を下すことをしないが、このレポーターの意見では、Microsoftがこの代物が実際に行うことを正確に理解し、ドキュメントでそれを伝える方法を見つけることができるまで、Microsoft Sync Frameworkを避けるべきであるということだ。